【すくすくまとめ】出ない…どうする?赤ちゃん・子どもの“便秘”

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大人も子どもも、「便秘」は困りもの。子どもが便秘で苦しんでいたら心配ですよね。
「薬は使ってもいいの?」「便秘にはどんな食事が効くの?」など、育児情報番組「すくすく子育て」で紹介した赤ちゃん・子どもの便秘に関する情報をまとめました。

専門家
中野 美和子(さいたま市立病院小児外科部長 排便外来)
上田 玲子(帝京科学大学教授 栄養学)

週に2回以下の排便は便秘

週に2日以下の排便は、「便秘」と言っていいと思います。
しかし、毎日排便できていればいいというものではありません。排便したときに、かたくコロコロとした形の便があった場合は、注意が必要です。その頻度が少ない場合は、問題ありません。
子どもの様子を見て、以下の項目が頻繁に起こる場合は、便秘の可能性があるため、病院で受診されることをおすすめします。(中野さん)

便秘を疑うポイント
・苦しそうに排便している
・普段よりうんちやおならのにおいが強い
・お腹が張って固い
・機嫌が悪い(うんちが出ると機嫌がよくなる)
・食欲がない
・授乳してもすぐに戻してしまう

 

「綿棒刺激」の正しいコツ

綿棒は、子ども用の綿棒では、細すぎて刺激が不十分なため、簡単に折れない大人用の綿棒を使用します。先端にワセリンなどの滑りをよくするものを塗りましょう。

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赤ちゃんの足を持ち上げ、綿棒を肛門にゆっくりと差し込んでいきます。
挿入する際は、綿棒の先を背中の方向に向け、長さは大人の小指の第2関節までを目安にします。
挿入後は、綿棒で数回ほど肛門の中をグルグルと回してあげると、肛門の刺激になると思いますよ。

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綿棒刺激については、毎日続けても、問題ありません。あくまでも肛門を刺激しているにすぎないため、これをやり続けることで、将来的に排便しづらくなることはありません。便秘の場合には、やってあげた方がいいものです。(中野さん)

母乳育児中の赤ちゃんの便秘に効くのは?

母乳でも粉ミルクで育った子どもでも、離乳食を食べ始める前から便秘になってしまう子どもはいます。その原因は、子どもが十分な量を摂取していないということにあります。下記のポイントがいくつかあてはまる場合は、母乳不足の可能性があるため、一時的に母乳と合わせて、粉ミルクも与えてあげるといいですよ。(中野さん)

母乳不足を疑うポイント
・おっぱいはしっかり張っているか
・授乳後、乳首をなかなか離さないことがあるか
・授乳してもすぐに泣くことがあるか
・体重は順調に増えているか

 

赤ちゃんの便がかたい場合は、麦芽糖やかんきつ類の果汁などを摂取することで便を柔らかくして、排便しやすくするという方法があります。
薬局などで市販されている麦芽糖がいいと思います。しかし、甘くておいしいため、たくさん飲みすぎてしまうと、哺乳量が減ってしまう場合があります。そのため、多くても、月齢×10ccを1日量として守るようにしてください。(生後4か月の子どもの場合は、40cc)
それでも便秘が改善されない場合は、かんきつ類の果汁を当倍のさ湯で薄めて飲ませてあげてください。
その場合も、月齢×10ccを1日量として与えるようにしてください。(上田さん)

離乳期の子どもの便秘に効くのは?

離乳食が原因で便がかたくなってしまった場合は、油を取り入れるといいと思います。油は便を柔らかくし、かつ滑りも良くなるため、便の出も良くなります。
最初のうちは、バターがおすすめです。バターに含まれる乳脂肪は、母乳に含まれる脂肪とほぼ同じ成分のため、吸収されやすくなっています。1食あたり小さじ4分の1~2分の1を目安に与えるようにしてください。
しかし、子どもの場合は急にお腹がゆるくなってしまう場合がありますので、与えるバターの量は、便の様子を見ながら取り組んでみてください。(上田さん)

何をやっても便秘がよくならないときは?

【「流れを良くする」ことを心がける】

便秘が治りにくい要因は、心理的な問題と、腸自体の問題の2つの悪循環があります。その流れは以下のようになっています。
1.便が便秘によってかたくなる
2.排便が苦しい
3.排便が苦しいため、我慢をする
4.我慢をすることで、いつも体内に便がたまってしまうため、直腸の壁が伸びてしまう
5.結果、便意がおこりにくくなる
薬で便をためないようにすると、排便しやすい動きのよい腸に自然と戻っていきます。そのため、下剤などの薬を使うことは問題ありません。それでも改善されない場合は、座薬を使うといいと思いますよ。まずは「たまってしまった便を出す」、「流れを良くする」ように心がけましょう。(中野さん)

【2種類の食物繊維で相乗効果を】

子どもに野菜を食べさせるときは、加熱調理をしたものをあげてください。生野菜は、たくさん食べたように見えても、実質量は少なく、摂取した食物繊維の量も少なかったということがよくあります。加熱調理をすることで、食物繊維を多く摂取することができるようになります。

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食物繊維には腸内細菌のバランスを整えたり、腸の動きを活発にしたりする作用があります。食物繊維には以下の2種類あり、両方を合わせて摂取すると、相乗効果があります。
◆水溶性:便を柔らかくする食物繊維
バナナ・りんご・イチゴ・みかん(かんきつ類)などのフルーツに含まれている成分
◆不溶性:便のかさを増やす食物繊維
青菜類・キャベツ・かぼちゃ・ブロッコリーなどに含まれている成分

不溶性の食物繊維をとる際は、なるべく水分も一緒に摂取するようにしましょう。不溶性の食物繊維を多くとりすぎてしまうと、コロコロとした形の便になってしまう可能性があります。水分は、食後だけでなく、こまめにとるようにするといいと思いますよ。
母乳育児の場合、母親が食物繊維をとることで母乳に食物繊維が出るということはありません。ただ、ママが食物繊維をとるような食生活をしていると、将来子どももそのような食生活になるので、食物繊維をとる習慣を続けることは大切です。
(上田さん)

快便生活を送る秘けつは?

生活習慣を整えることは、快便の基本です。「朝昼晩、大体決まった時間に3食バランスのいい食事をとること」、「十分な睡眠をとる」、これがとても大切なことだと思います。
しかし、無理に整えるのではなく、それぞれの家庭の状況に合わせた整え方をするといいと思います。忙しい中で、「○時までに、子どもにごはんを食べさせなければいけない」のような行動する時間を決めた生活をしてしまうと、両親のピリピリした緊張感が、子どもに伝わってしまいます。結果、「子どもは落ち着いた環境がないため、排便することができない」といった状態になってしまう可能性があります。
そういったことがないように、できるだけ「生活は楽しく」「食事はおいしく」を心がけるようにしてください。(中野さん)

朝の起床後の体は、排せつしようとしています。その働きを助けるためには、フルーツや、野菜のスープなどをきちんととるといいと思います。水分、ビタミン、ミネラルをきちんととることで、便秘が解消することがあります。
幼稚園に通うようになると、自然と生活のリズムができてくるため、あまり生活習慣の乱れを心配する必要はありません。(上田さん)


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