なんで?なんで?
今回は、子どもの手ごわい質問の中から、エンドレスに続く「なんで?なんで?」の対応について考えます。
講師: 小﨑恭弘(神戸常盤大学こども教育学科准教授) 井桁容子(東京家政大学 ナースリールーム 主任保育士) 子どもから思いもよらない質問をされて困ったこと、ありませんか? そこで、子育ての専門家から、子どもからの手ごわい質問への「対応のヒント」を教えていただきました。
どうして「なんで?なんで?」をエンドレスに聞き続けるの?
1歳頃の歩き始めたばかりの子どもが、歩くこと自体が楽しくてずっと歩いているように、2~3歳の子どもでは「なんで?」という「言葉を使えること」が楽しいんです。
言葉が使える楽しさを満たしてあげるといいと思います。
(小﨑恭弘さん)
繰り返される「なんで?」にどう対応する?
子どもたちの「なんで?」は常に答えを聞きたいわけではありません。
「なんで?」と質問したときに「答えてくれる」というやり取りを楽しんでいます。
答えられることにはきちんと答えて、もしわからない質問だったときには「何でだろうね?一緒に考えようか」といった対応で問題ないでしょう。
大切なことは、質問に答えることではなく、「関わりを丁寧にする」こと。「関わってあげるよ」という姿勢を見せることだと思います。
(小﨑恭弘さん)
「なんで?」につきあいきれないとき
忙しくてきちんと関わる時間がないときは、「忙しいから、ちょっとあとにしてくれる?」と言って待ってもらいましょう。
しかし、忙しくないときには普段から誠実に接しておくことが大切です。
いつも「ちょっと待って」だと、待てない子どもになってしまうこともあります。
子どもを待たせても「いずれ答えてくれるからちょっと待とう」と子どもに思ってもらえる信頼関係を日頃からつくっておきましょう。
(井桁容子さん)
よくない対応は?
子どもが何度も聞いてきたときに「もう答えたでしょ!」と一方的にやり取りを打ち切らないこと。
これは「関わってほしい」という本来の目的を満たせず、子どもにとっては「コミュニケーションを取らない」というメッセージになってしまうので、やめたほうがいいでしょう。
(小﨑恭弘さん)
「なんで?」は親子のコミュニケーション。できる範囲で一緒に楽しめるといいですね。
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