鼻かぜのたびに中耳炎になるのはどうして?

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2016/05/07

出典:すくすく子育て[放送日]2016/05/07[再放送]2016/05/13

娘の鼻水が出たときに耳鼻科に行くと、ほぼ同時に滲出(しんしゅつ)性中耳炎だと診断されます。最近、1か月おきに3回ほど中耳炎になりました。中耳炎といっても、子どもが痛がる様子ではないため、病院の診断を受けて、知るという状況です。
鼻水を吸い取れば、中耳炎になりにくくなると効き、電動鼻吸い器を買ったのですが、吸い取る力がとても強く、「1日に何度も使って大丈夫なのか?」「何歳まで繰り返すのか?」なども気になります。
(1歳6か月の女の子をもつママより)

 

鼻水が出ていると中耳炎になる理由

鼻の穴は、奥で耳やのどとつながっています。
その耳と鼻をつなぐ通り道「耳管」が、子どもは大人に比べて短く、傾きもなだらかなのです。

そのため、鼻水のばい菌が耳へはいりやすく、中耳炎にかかりやすくなります。
子どもの8割が、1度は中耳炎になります。


鼻吸い器で鼻水をこまめにとってあげることは問題ない

守本 倫子さん回答:守本 倫子さん

上記のように、鼻水のばい菌が耳に入ることで、中耳炎をひきおこすため、鼻水をすいとると、中耳炎になりにくいというのは本当です。鼻水をすすりあげると、中耳炎を繰り返しやすいですよ。
鼻吸い器で、こまめに鼻水をとってあげましょう。

急性中耳炎と滲出(しんしゅつ)性中耳炎の違い

<急性中耳炎>

鼻かぜで出た鼻水の細菌が、耳と鼻をつなぐ「耳管」に入り込み、耳の奥で炎症を起こした状態です。うみがたまり、熱が出たり、鼓膜が痛くなったりします。
耳の奥での炎症がおさまると、うみが水のように変化し、鼻の方へ流れていきます。

<滲出(しんしゅつ)性中耳炎>

鼓膜の内側に水がたまった状態です。そのため、耳の奥の鼓膜がふやけてしまいます。
耳の奥での炎症がおさまり、うみが水のように変化し、鼻水として流れていくときに、鼻水をすすって鼻の中に戻してしまい、水が抜けにくくなることで引き起こされます。
熱や痛みはほとんどありませんが、放っておくと、難聴を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
急性中耳炎の治療を途中でやめたり、鼻かぜを繰り返しひいたりすると、かかりやすくなります。

守本 倫子さん回答:守本 倫子さん

小学校入学前後には自然に治ることが多いですよ。それ以降は、繰り返さないようになる子どもが多いです。


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