子どもの心のケア (親の心のセルフケア)

クリップ
クリップ

2

2015/02/19

出典:まいにちスクスク[放送日]2015/02/19[再放送]2015/02/26


親の心のセルフケア

災害や事故に遭ったときは、子どもだけでなく親も強いショックを受けています。最終回のテーマは、親自身のセルフケア。震災を経験した方々の知恵に学びます。


top_20130311

講師:倉石哲也(武庫川女子大学 心理・社会福祉学科教授)
大きな災害や事故などでショックを受けた子どもたちに親はどう向き合えばいいのか、心のケアと対応の仕方を紹介します。また過去に大きな地震を経験したママたちの体験談からも心構えを学びます。

体験談:被災から5年後に異変が

【不安を隠して無理をしたことが心の傷に】
8歳、4歳、2歳の子どもを抱え、さらに4人目を妊娠中に被災。体調がすぐれないまま避難所を転々とする生活のなかでも周囲には大丈夫と言い続けた。震災から5年経ったころ、ものが覚えられずパニックになったり、急に涙がとまらなくなるなど自分のなかの異変に気づいた。

専門家の意見:親自身が心をケアし回復することが子どもにもプラス

子どもを優先するあまり、親は自分の心の不調を見落としがちです。特に母親は本能的に自分を犠牲にしがちですが、自分の状態に気をつけることが結果的に子どもを守ることにもつながります。

体験談:セルフケアに役立ったこと

【自分の枕】
・自分の枕を家から持ち出して眠れたときは、避難所でも少しホッとした。

【涙を流す】
・避難中、ラジオの音楽で大泣き。張りつめたものがあふれたようですっきりした。

専門家の意見:親も自分の気持ちや生活を見直して

まず自分に正直になること。「大丈夫!」と無理をせず、不安や心配事を周囲の人と話して気持ちを共有しましょう。また夜はぐっすり眠れているか、食事をしたときに食べ物の味がわかり、おいしいと思えているか、そして人としゃべることを楽しめるかなど、自分の状態を客観的にチェックしてみることも大切です。

つい後回しになってしまう自分のこと。親として子どもを守るためにも、周囲の人と不安を分かち合いながら自分自身の心をケアしていきたいですね。


同じ週に放送された番組記事

PR

×     閉じる