英語をどう始めたらいい?

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2023/09/02

出典:すくすく子育て[放送日]2023/09/02[再放送]2023/09/07

ここで、小さいころから英語を始めることで、息子をバイリンガルに育てている先輩ママの例を紹介します。

私は中学校から英語の学習を始めて、習得までにかなりの時間とお金を費やしました。そのため子どもには、小さいうちに英語を習得させてあげたいと思い、息子が1歳9か月のころから英語に触れさせ始めました。

とにかく英語を耳から入れないといけないと思って、リビングにいるときは英語のCD(子ども向けの童謡など)を流していました。あまり大きくない音で、会話の邪魔にならず、耳に心地よく入るぐらいのBGMにしていたんです。絵本は、日本語で読んだり、英語で読んだり、半々ぐらい。動画を見るようになってからは、日本語のものはあまり見せず、英語の子ども向け番組を見せていました。

8歳になった今では、英語でやりとりできるようになっています。例えば「今日何があった?」と英語で聞くと、その日の出来事を英語で話してくれます。本人は、英語のほうが話しやすいと感じているようです。

でも、最初のころはなかなかしゃべらず、話せるようになるのか半信半疑で、「やめよう」と思ったこともありました。そんなとき先輩ママから「すぐにしゃべり始めなくても、やめないほうがいい」とアドバイスをもらって、続けたんです。すると、車を見て「car」と言ったり、月を見て「moon」と言ったり、日々、新しい言葉が出てくるようになりました。半年前に日本語で発した言葉を、今度は英語で聞けて、子育てを2倍楽しめるように思えてました。やり始めたら、1~2年も、あきらめずにインプットを続けることが大事だと感じています。

さらに大事なのが、単語を話しだしたら、それを手助けすることだと思います。親自身が簡単な英会話を覚えて英語で返せるようにしたり、オンライン英会話で話したり、能動的に話すようなアウトプットする機会や環境を整えました。親が英語で話せることが必須だとは思いませんが、日常の中に、自然に英語がある環境を作りたいと考えたんです。

一方で、母語である日本語とのバランスが大事なので、極端に英語に偏り過ぎないように気をつけています。子どもを外国人さながらに育てたいわけではなく、日本人としてのアイデンティティがあった上で、英語をできることが大切だと思っています。


―― このケースでは、小さいときから英語を聞かせ続けたそうですが、英語はどう始めたらいいでしょうか?

人との会話を無理なく楽しめる環境が大切

回答:麦谷綾子さん

生身の人間との双方向のコミュニケーションが、学習においても有効であるといわれています。このケースでは、親が無理なく楽しく、自然にそういった環境を子どもに提供できていたと感じました。その上で、根気よく続けたことが大きかったと思います。子どもも、素直にその環境を楽しんでコミュニケーションできたのでしょう。いずれにせよ、無理強いしないのがいちばんの秘けつだと思います。

視覚と聴覚をうまく生かしたトレーニング方法もある

回答:淺間正通さん 

小さなころは、聴覚と視覚が非常に鋭敏な時期です。それをうまく生かせば、効果が望めると思います。例えば「チャンツ」です。チャンツとは、英語の単語や文章をリズムにのせて楽しく発音するトレーニング方法です。ピコ太郎さんの「PPAP」はある意味「チャンツ」です。これもひとつの方法だと思います。

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