危険ないたずらをやめさせるには、どうしたらいい?

クリップ
クリップ

2022/05/14

出典:すくすく子育て[放送日]2022/05/14[再放送]2022/05/19

長女の危険ないたずらに困っています。例えば、わざと高いところからジャンプして、頭をぶつけてしまったことがあります。こちらの様子をうかがいながら、隠れて口にものを入れてふざけることもあります。命の危険があるので厳しく注意すると、反省するよりもかんしゃくを起こしてしまい、あまり効果がありません。こんないたずらは、下の子が生まれてから多くなったように思います。どうすれば、やめてくれるでしょうか?
(お子さん2歳9か月・6か月のママ)

単に楽しんでいる場合は、危険を伝えてやめさせる

回答:松井智子さん

単に楽しんでいるのか、誰かの注意をひくためにやっているのかで、対応のしかたが変わります。口にものを入れて、感触を楽しんでいるような場合は、すぐに危険であることを教えて、やめさせることが大事です。

親の注意をひきたい場合は、注目しているサインを送る

回答:松井智子さん

子どもが親の注意をひきたくてやっている場合は、危険であることを伝えてもあまり効果はありません。「そんなことをしなくても、ちゃんと見ているよ」と、注目しているサインを送ってあげることが大事です。
下の子がいるとお姉ちゃんだけに時間をつくるのは難しいので、お姉ちゃんに下の子の世話を手伝ってもらうなど、一緒に何かできる機会をつくるのもひとつの方法です。「ちょっと大変だから手伝って。頼りになるよ」のように伝えると、お姉ちゃんも「下の子の世話をしたい、世話ができるんだ」という気持ちになります。それは、子どもにとってうれしいことでしょう。
一方で、やはり危険なことは「危険があるんだよ」と教えて、やめさせていくことも大事です。

試すことで危険と安全の区別ができるようになることも

回答:汐見稔幸さん

お子さんはちょっとした冒険が好きなタイプのようですね。人間は、自分ができるかどうか試してみたい動物なので、一生懸命に試しながら、だんだん「これは危ない」「これはできる」とわかっていくわけです。
あまり親の気持ちだけを優先して、「危ないからダメ」にしてしまうと、お子さんのよさが消えてしまうかもしれません。ある程度は子どもにまかせて、けがや失敗をしたときに「どうしてけがしたかわかる?」「ここは高すぎるよ」といったことを、しっかり丁寧に伝えてあげるといいでしょう。

感情的に叱るのではなく、子どもの目を見て丁寧に伝える

回答:汐見稔幸さん

お子さんのようなタイプの子には、感情的に伝えてもなかなか通用しないかもしれません。しっかりと目を見て「なんでママが心配しているかわかる?」「口に入ったら大変なのよ」と、子どもにわかる言葉で丁寧に伝えてあげる。すると、子どもにも「これはちょっとまずいかな」という気持ちが出てきて、少しずつ減っていくように思います。いたずら心を抑えつけ過ぎないように育てたいですね。

子どものいたずらに、どこまでつきあえばいい?

小さなうそでも注意するべき?

なぜ、うんちが出ていても「出ていない」とうそをつくの?

PR

×     閉じる