離乳食を始めたばかり。こんな感じで大丈夫?

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2022/01/08

出典:すくすく子育て[放送日]2022/01/08[再放送]2022/01/15

娘(5か月半)の離乳食を始めて8日目です。パパは釣りが趣味で、ハーフバースデーには釣った白身魚を離乳食にしてあげたいと思っています。離乳食の本を読むと、魚をあげられるのは離乳食を始めて約3週間後とありました。ハーフバースデーに間に合うように、そこから逆算して離乳食を始めたわけです。ただ、離乳食を始めるタイミングや、最適な時期があるのか気になります。離乳食で気をつけるところも知りたいです。
(お子さん5か月半のママ・パパ)

子どもの発達をみながら離乳食を始める時期を決める

回答:太田百合子さん

子どもは、成長とともにいろいろな栄養が必要になるため、母乳やミルクからの栄養だけでは足りなくなります。離乳食は5~6か月ぐらいからといわれていますが、子どもの発達には個人差があるので、子どもの様子を見てタイミングを決めてよいと思います。

離乳食を始めるサインを参考にする

回答:太田百合子さん

離乳食を始める子どものサインとして、「お座りが自分でできる」「首がすわり寝返りができる」「大人が食べる様子を見て、口を動かす、欲しそうにしてよだれを出す」「スプーンなどを口に入れても舌で押し返すことがない」などがあります。このようなサインがいくつか出てきたら、そろそろ離乳食を始めようと考えてもいいでしょう。
離乳食のために、何か準備できることはありますか?

子どもの姿勢を安定させる工夫をする

回答:江田明日香さん

子どもが食べやすい姿勢にも注目してみてください。椅子の背もたれが深かったり、足がぶらぶらしたりすると、姿勢が安定せず食べづらいものです。



足の裏全体でしっかり踏ん張れて、背骨がまっすぐに立ち、腰と背中が安定する椅子にしましょう。 



テーブルの高さは、へそと胸の間くらい、ひじがつける程度にすると自分で食べやすくなります。合わない場合は、タオルや箱、踏み台や雑誌などを使って体がぐらぐらしないよう調整するといいでしょう。テレビやスマートフォンの画面やおもちゃなどが目に入らないようにすることも大事です。
離乳食の本に書かれたカレンダーを参考にして進めています。書いてある通りにしたほうがいいでしょうか? 例えば、「初めての食材は3日間続ける」と聞きますが、子どもが大丈夫だと1~2日でやめることもあります。

本を参考にしながら子どもに合わせてアレンジ

回答:太田百合子さん

離乳食の本は、離乳食を知らない、作ったこともないという保護者の方に、「こんなふうにすれば、赤ちゃんの消化にもいい、進めやすいですよ」と紹介するものです。子どもは、大きい子もいれば小さな子もいて、いっぱい食べる子もいれば、少ない子もいます。本はあくまでも目安と考えましょう。離乳食の全体の流れがわかったら、子どもに合わせてアレンジしていけばいいと思います。

<食べさせてはいけないもの>

消化機能が未熟な時期に食べさせてはいけないものを覚えておきましょう。まず、はちみつは加工品も含めて1歳未満は食べさせないようにします。牛乳を飲み物にするのは1歳まで避けます。生の肉や魚は消化できず、食中毒などの恐れがあるので、必ず加熱するのが基本です。

離乳食の初期に注意することは?

10倍がゆでは栄養が足りなくなる場合がある

回答:江田明日香さん

日本では、離乳食初期は「10倍がゆ」からといわれていますが、10倍がゆやポタージュのような水分の多いものは、母乳やミルクよりも単位あたりの栄養価が少ないことに注意しましょう。実際に、長い間10倍がゆを食べていて、授乳の量が減り、体重が減ってしまったケースもあります。本の通りでは栄養が足りなくなることもあるので、「この時期は何を何グラム」と気にしすぎず、子どもの様子や体重を見ながら離乳食を進めていきましょう。

子どもに不足する栄養を補う食事を心がける

回答:江田明日香さん

最近、主にWHOが提唱している「補完食」という考え方が、日本でも広く知られるようになりました。母乳やミルクでは不足してしまう栄養をとるための子どもの食事を指します。従来の離乳食の進め方にとらわれ、悩みすぎないようにして、きちんと栄養が補える食事を心がけましょう。

離乳食の初期は「慣らし」の時期

回答:太田百合子さん

離乳食の最初は「慣らし」の時期です。お米は日本の食文化で、エネルギーの元でもあるので、最初にあげようといわれているわけです。とはいえ、おかゆをすり潰すとのりのようになって、赤ちゃんが飲み込めずに苦手になってしまう場合があります。そのため、まずは水分の多いおかゆを飲み込むことを覚えて、その後に、徐々に水分を減らしていくとよいでしょう。
初期のころは、栄養のほとんどは母乳やミルクなので、赤ちゃんが飲みたいだけ母乳やミルクを与えることも大事です。

食べ過ぎに注意。こまめに体重をチェック

回答:太田百合子さん

食べ過ぎて消化不良を起こしてしまったり、肥満になってしまう子どももいます。こまめに体重をチェックしながら、食事の量をコントロールしてあげるとよいでしょう。

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