赤ちゃんはどこから?

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2021/10/09

出典:すくすく子育て[放送日]2021/10/09[再放送]2021/10/16

すくすくナイト「子どもにどう伝える? 性とジェンダー」。
続いては、生殖についてどう伝えていくのかを考えます。

赤ちゃんはどうやって産まれてくるの?

3人の子どもを育てています。いちばん上の長男は、自分が赤ちゃんのときの写真を見ると、決まって「どうやっておなかから産まれたの?」と尋ねてきます。特に、下の妹が生まれてから聞かれることが増えました。私もしどろもどろになってうまく答えられず、息子は「赤ちゃんが産まれてくる話になるとはぐらかされる」と思っているようで、余計に不思議になっているかもしれません。
さらに答えにくい、「なんでお母さんのおなかに赤ちゃんができるの?」「妊娠している時期と、妊娠していない時期があるのはどうして?」「次はいつ産まれるの?」といったことも聞かれます。
知りたいと思った気持ちに対して、素直に向き合ってあげたいので、性教育を考え始めています。でも、本当のことを教えて、それを保育園などで言って、まわりの人がどう思うだろうと考えると、なかなか踏み切れません。
(お子さん4歳7か月・2歳4か月・7か月のママ)

ほかにも、生殖についての伝え方の悩みや意見が寄せられています。

ふとしたときに、「どうやって産まれてきたの?」と聞かれてしまい、つい「卵の中からパカッと」など、本当ではないことを話してしまいました。よくなかったと反省するのが、次に聞かれても、答えられる自信が全然ありません。
(お子さん5歳10か月・4歳・5か月のママ)
公園や支援センターで、少し大きいお姉ちゃんが「今日ママ生理なの。だからイライラしているの」と大きい声で叫んで、ママが「やめて!」と言っていたことがありました。子ども自身が知っていたほうがいいのかなと思うことはたくさんあります。それを、どのタイミングで伝えるのがいいのか難しいです。
(お子さん4歳のママ)
お風呂を一緒に入るときに、生理だと何て言ったらいいのか困ります。男の子だから、どうすればいいのかなと思うんです。
(お子さん7歳・1歳1か月のママ)
セックスして子どもができたら、女の人が産むことになるし、もし中絶になったら女の人の体が傷つきます。それは女だからこそ考えていかなければいけないところでもあるので、娘にどう伝えていったらいいのかなと思います。
(お子さん11か月のママ)
―― 生殖については、どう答えていいのか悩んでいる方が多いようです。どう伝えるのがいいのでしょう?

知らないとごまかしてしまう。最低限の知識は身につける

田中俊之さん

このような話をはぐらかしてしまうのは、実は親自身があまり知らないから、という場合もあります。知識がないからごまかしてしまうわけです。まずは、最低限の知識を身につけることが大事です。

堂々と伝えると4歳でも理解する

田中俊之さん

わが家の事例ですが、長男が4歳のとき、お風呂で「パパ大変、おちんちんの下にぐりぐりしてるのがある」と言い出したんですね。そこで、「それはね、おきんきんっていうのがあってね、子どものもとが入ってるよ。女の人にも子どものもとになる卵があるから、それとそれが合体して子どもが産まれてくるんだよ」と、しっかり教えてあげました。すると「そうなんだ」と答えたんです。4歳でも堂々と伝えると、わかってくれるのではないかと思います。

きちんと向き合って話をするのが大事

北山ひと美さん

子どもが命に関わることを聞いてくるときは、親子のつながりを求めているときではないかと思います。「どうしてそう思ったの?」と話してみれば、「〇〇が不思議に思った」「赤ちゃんができたときに思った」など、いろいろ言うと思います。でも、子どもが聞きたいのは、「どうやって命のもとができたのか? どこから産まれのか?」という単純な事実だと思います。それをすっきり話してしまえば、子どもは「そうなんだ」とわかってくれると思います。その後、子ども自身が忘れてしまって、もう一度聞いてきたり、自分で調べたりすると思いますが、「聞いたときに、きちんと向き合って話をしてくれた」ことがいちばん大事になるのです。
嘘を教えるのは、やめたほうがいいでしょう。聞かれたときに、親の準備ができていなくて、ファンタジックな話をするのはいいのですが、後で本当のことを教えることも大切です。

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