子どもがやりたいことを止めてしまうと、可能性を潰すことになる?

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2020/11/14

出典:すくすく子育て[放送日]2020/11/14[再放送]2020/11/21

長女がやりたいことを、親の都合で制限してしまうことに悩んでいます。パート勤務で時間の余裕がないときは、遊びを途中でやめさせることもあります。できるだけ怒らないようにしていますが、言うことを聞かないときは大きな声で叱ることもあり、罪悪感があります。子どもがやりたいことを制限して、可能性を潰してしまわないか心配です。
(4歳6か月・2歳 女の子のママ)

おもちゃは、創作ができる“素材玩具”を選ぶ

回答:汐見稔幸さん

子どもの可能性を伸ばしてあげたい、でも十分できていないという気持ちがあるだけで、半分以上、親としてちゃんとやっていると思いますよ。
子どもが遊ぶ「おもちゃ」は、少し工夫をしてみるとよいかもしれません。自分で創作・創造できる「素材玩具」がおすすめです。例えば、絵・粘土・折り紙などは、どんな形でも作ることができます。そんな自由にできる環境を作ってあげるといいですね。自由に遊ぶことで、子どもの好きなことや得意なことなどが見えてきます。
おもちゃは、大げさに言えば「子どもが出会う文化」のようなものです。少し多様化してみるのもよいでしょう。お子さんに合わず、つまらないと感じて遊ばないこともあると思いますが、ときどきそのようなことを意識してみてください。

親の言うことが一貫していれば大丈夫

回答:汐見稔幸さん

遊びをやめさせるとき、けじめがはっきりしていれば、子どもはだんだんとわかってきます。例えば、「新しい服を着て水たまりで遊ぶのはダメ」のように、“いいとき”と“ダメなとき”を子どもに伝える。社会のルールも伝えたほうがよいですね。
このとき、同じことを、ある日はダメ、ある日はいいと気分で変えてしまうと、子どもは困ってしまいます。親の言うことが一貫していれば大丈夫です。「ダメなものはダメ」であっても、「体調が悪いから今日はごめんね」ということでもいいのです。子ども自身で、ルールが分かるようになります。

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