子どもの遊びについ手を出してしまう。どう見守ればいい?

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2020/10/17

出典:すくすく子育て[放送日]2020/10/17[再放送]2020/10/24

2人の娘はよく積木で遊んでいますが、つい「こうしてみると面白いよ」と言って手出ししてしまいます。見ているだけでは発展がないので、よかれと思ってやっているのですが、娘に「やだ!」と嫌がられることもあります。
(2歳・5歳 女の子のママ)
乗り物が大好きな息子に、いろいろな乗り物を組み立てられるブロックを買いました。でも、アイスクリームなどを作って、想像と違う遊び方をします。子どもが自分でどう遊ぶのか試していくことも大事だと思いますが、説明書通りに遊んだほうがもっと楽しめるのではないかと思うこともあります。
(3歳7か月 男の子のパパ・ママ)

子どもの自主性を伸ばすため、過干渉・過評価にならないように

回答:汐見稔幸さん

今、保育や育児では「見守る」がキーワードになっています。家庭で育児をする比率が非常に高くなり、昔のように子どもたちが自由に外遊びをするなど、自主性が育つ機会が少なくなったからではないか、と思います。子どもが目の届くところにいると、行為や遊びに対して、どうしても注文をつけたり、過剰に評価したりすることが増えていきます。私は、それを「過干渉・過評価の育児」と呼んでいます。
子どもは、自由に試行錯誤して「わかった」と実感するような体験をたくさんしておくことが大切です。「その方法はムダだよ」「この通りにすればできるから」といって育ててしまうと、これからの社会をうまく生きていく力が十分に育めなくなる可能性もあります。子どもの自主性・自発性を伸ばすために、少し引いて、過干渉・過評価にならないようにしましょう。

見守るは、黙って子どもを放任することではない

回答:汐見稔幸さん

“見守る”ことが原理になってしまい、何も言ってはいけないとなるのは本末転倒です。見守ることは、黙っていることでも、子どもを監視することでも、放任することでもないのです。
例えば、「それは危ないからやめておこうね」などの声をかけることは問題ありません。必要なときにはアドバイスをする。どうしても行き詰まっているときには、「ちょっとこっちから見てごらん」のようなヒントを与えてあげる。子どもに、もう少し先を考えるためのポイントを与えるような関わり方がいいでしょう。
見守ることは、「子どもの上手な応援団」になってあげることだと思います。

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