原因がわからないイヤイヤ。どうやって対応したらいいの?

クリップ
クリップ

2020/01/11

出典:すくすく子育て[放送日]2020/01/11[再放送]2020/01/18

息子のイヤイヤ期がひどくて困っています。イヤイヤになると自分の用事が予定通り進まなくなるので、できるだけ子どもの要求に応えて、イヤイヤの状態にならないようにしています。例えば、子どもが「あっち」と指さしをすれば、「なにかな?これかな?」と言いながらおもちゃを取ってあげたりします。
でも、どんなに気を配ってもイヤイヤになるときはなってしまいます。まだ言葉が話せないので、何が言いたいのかわかりません。原因がわからないイヤイヤには、どうやって対応したらいいでしょう?
(2歳 男の子のママ)

イヤイヤの原因をわかろうとする姿勢が大事。

回答:井桁容子さん

お子さんが欲しいものを「なにかな?これかな?」と言いながら探してあげていますね。そのように、根気よく子どものイヤイヤの原因をわかろうとする姿勢が大事です。欲しいものがわからなかったとしても、「わからなかったね」と言って抱きしめてあげる。親子がお互いに「どうやったら伝わるかな」と努力しようとする関係が大切です。

子どもの要求を言葉にしてあげる。

回答:井桁容子さん

親が子どもの気持ちを察するあまり、何でも取ってあげる「子どもの手の代わり」になってはいけません。何かをしてあげるときは、「“ボール”が欲しかったのね」のように子どもが求めていたことを言葉にしてあげることが大切です。言葉にすることで、子どもは「自分の要求を受け止めてもらえた」と確認できるので、気持ちが落ち着いていきます。また、「自分はこうしたかったんだ」という“自分探し”への手助けにもなります。
こうしたやりとりを重ねていくことで、子どもも「自分の思いを言葉にしよう」としていきます。イヤイヤの対応を“意思疎通の練習”と考えるのもいいですね。
親の余裕や時間がないときは、丁寧な対応をするのが難しいのですが、どうしたらいいのでしょう?

余裕があるときに楽しい時間を共有する。

回答:井桁容子さん

誰でも忙しいときは難しいですよね。でも、イヤイヤの保険になるような方法はあります。それは、ママ・パパが余裕のあるときに、子どもと楽しい時間を共有することです。
例えば、子どもが機嫌よく遊んでいるとき、安心して子どもひとりで遊ばせていることはありませんか? そんなときこそ、親が子どもと関わって、子どもの「楽しい」に共感してあげます。すると、子どもに「ママ・パパは自分のことをわかってくれている」という下地ができるのです。
「楽しい」を共有した感覚があれば、ママ・パパに余裕がないときでも「今は忙しいのかな」と思うようになるなど、子どもの側の理解の幅が広がっていくのです。
イヤイヤの原因がわからないときには、おやつをあげて機嫌をとってしまいます。ダメだとわかっているのですが、悩んでいます。
(2歳1か月 女の子のママ)
動画を見せるとなぜか泣きやむので、対応に困ると、ついつい動画に頼ってしまっています。
(1歳10か月 男の子のママ)

自力でイヤな状態を立て直そうとすることが大事。

回答:遠藤利彦さん

忙しいときに、お菓子や動画に頼るような対応が必要になることもあるでしょう。でも、子どもが“ネガティブな感情”を経験することも大事なことです。
子どもは、「イヤ」な状態のままでいいと思うはずはありません。子ども自身が考えて、自分から助けを求めたり、アクションを起こしたりします。子どもが自分の力で、イヤな状態を立て直そうと動くこと自体が、とても大事な経験になります。心のたくましさにもつながっていくと思います。

イヤイヤ期はどういう時期なの?

どうして子どもはイヤイヤするの?

ひとりでイヤイヤを受け止め続けて疲れたときは?

PR

×     閉じる