正しい遊び方を教えたほうがいい? それとも見守ったほうがいい?

クリップ
クリップ

2019/08/03

出典:すくすく子育て[放送日]2019/08/03[再放送]2019/08/10

できるだけ、息子のやりたい遊びに付き合ってあげたいと思っています。でも、粘土遊びをするといっても、息子は粘土をこねたり何かを作ることはせず、容器に入れてカラカラと振っています。私が電車を作っても、わざとそれを落としたり、「やらない!」といって他の部屋に行ってしまいます。
親としては、粘土遊びで指先が鍛えられるのではないか、創造力が豊かになるのではないかと期待もしますし、粘土の本来の遊び方のほうがもっと楽しいのにという気持ちが働いてしまいます。息子の遊び、どこまで見守って、どこまで教えてあげるべきなのか悩んでいます。
(1歳11か月 男の子のママ)

遊びに正解はない。粘土を容器に入れて振るのも「遊び」です。

回答:井桁容子さん

お子さんが粘土を容器に入れて振っていたのも、実は「遊び」です。振るとカラカラと音がすることを楽しんでいたのでしょう。大人は、粘土で音を楽しむとは、なかなか発想ができませんが、そういう視点を子どもから学ぶこともできますね。
その子が興味を持つ入り口がどこにあるのかを見極めるには、大人はまず、何も言わずにじっと観察することから始めましょう。遊び方の手本を見せてしまうと、いくら上手にできても、それは、大人のやったことのコピーです。創造性ではありません。子どもの遊びを豊かにしてあげるためには、子ども自身がワクワクしなければなりません。まずは自由にやらせてみる時間を大事にしていただきたいと思います。
子どもが興味を持ったら、その楽しみ方に対して共感し、そのすぐ横で自分なりの楽しみ方をして見せるだけでいいのです。楽しく遊んで見せるということは、お友達が横で遊んでいることと同じです。大人はどうしても正解を教えたくなり、教えられると子どもはおもしろくなくなってしまいますが、「こうしなさい」とやらせるのではなく、「こういうのも楽しいよ。もしよければ参考にしてね」という姿勢で遊んでみてくださいね。

「好きなようにやっていい」と思えると、「遊び」に広がりが生まれます。

回答:井桁容子さん

子どもが幼いうちは、「あなたの自由にしていいんだよ」という空気のなかで、大人が自分も自由に遊んで見せることがとても大事です。「自分が好きなようにやっていいんだな」と思うことができると、「遊び」に広がりが生まれます。一方で、「こうするのよ」と教えられ、子どもがまじめにそれをまねしたとき、例えば「粘土=型抜きをするもの」などと思い込んでしまいます。粘土はこねたり型を抜いたりするだけのものではなく、カラカラと音も出せるし、その中に入っている物を形を変えて入れたら、音が変わるかもしれない。それも「学び」につながります。
大人の固い頭で、一つだけの方法で遊びを教えてしまうのはもったいない。大人も、童心にかえっておもしろいことをすることをぜひ大事にしてください。
ふだん仕事をしているので、なかなか遊ぶ時間がとれません。寝る時間が遅くなっても、遊ぶ時間をとってあげたほうがいいのでしょうか?
(2歳 女の子のママ)

家事をしているところを見せるだけでも、子どもにとっては「遊び」。

回答:汐見稔幸さん

遊ぶ時間を取ることが難しい場合には、例えば食事の支度をするときに、台所で調理している横に座らせて、トントンと野菜を切っている様子などを見せてあげるといいですね。
野菜を切って「これ見て」と見せたり、時々ちょっと味見をさせたりしていると、子どもは半分参加している気分になるでしょう。そしてもう少し大きくなったら、実際に手伝ってもらうのもいいですね。そうすると、家事の時間が子どもにとっては「遊び」の時間になります。お父さんやお母さんと一緒にやっているんだという、子どもにとっての喜びの時間にもなりますね。

そもそも、「遊び」って何ですか?

いたずらに見える困った遊び、どんな意味があるの?

幼児教育の現場で、「遊び」についての考え方はどう変わっているの?

こちらもおすすめ!

PR

×     閉じる