子どもが習い事を本当に楽しんでいるのかわからない…

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2018/08/04

出典:すくすく子育て[放送日]2018/08/04

5歳になる娘は英語が好きなので、もっと英語に触れさせてあげようと英語のサークルに入りました。でも、サークルを見学したとき、娘はみんなの後ろのほうにいたり、先生からも離れていたりしていたんです。そんな姿を見ていると、本当に楽しいのだろうかと心配です。
(5歳の女の子と2歳7か月の男の子をもつママより)

表情と目と手の動きを見ていると、何に一生懸命かわかる

井桁容子さん回答:井桁容子さん

子どもが何かに夢中になっているときは、他のことが目に入らない、何も聞こえないぐらいの状態になります。でも、いろいろなことが気になっている場合は、そのおもしろさがお子さんとあまり合っていないのかもしれません。
また、英語が好きでも、英語の習い事も好きだとは限りません。子どもの表情と目と手の動きをよく見ていると、何に一生懸命になっているかがわかります。例えば、先生やお友だちの顔ばかりを見ているのであれば、人が多すぎることが気になっているかもしれません。あるいは、人間ウォッチングのように、いろいろな人たちの様子を見ることが楽しいのかもしれません。
親は、できるかできないか、上手か下手か、そういう視点で見てしまいがちです。でも、幼児期は楽しくて繰り返しているだけで大丈夫だと思います。

いろいろな人に出会わせてあげる

汐見稔幸さん回答:汐見稔幸さん

子どもに何が合っているのかは、親が決めることではありません。好きになって夢中になることは、一人ひとりがみんな違います。何に興味を持つかはわかりませんが、「大工さんの仕事かっこいいな」「この人の話し方はすてきだな」といったことがきっかけになると思います。親と子どもの関係だけでは、なかなか体験させてあげられないこともあります。ですので、いろいろな人と出会わせてあげて、子どもが“ビビビ”とくるものを見届けてあげましょう。それをすぐに習い事にしなくても、気になることを見つけるだけでもいいと思います。それが子どもにとって、“本当の文化と出会う”ことだと思っています。その機会をつくってあげてほしいと思います。

子どもの中のポジティブな部分を見る

汐見稔幸さん回答:汐見稔幸さん

子どもがおもしろがってやっていることがあれば、「こんなことがおもしろいの?」と否定的に見るのではなく、「どうしてこれをやりたがるのかな?」と考えて、子どもの中のポジティブな部分をよく見ないといけません。よく見るといっても、じっくり構えるのではなく、「ちょっと見させてね」といったスタンスでいいのではないかと思います。


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