赤ちゃんの泣きとお世話(1)不快をとりのぞく

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2024/04/08

出典:まいにちスクスク[放送日]2024/04/04[再放送]2024/04/08

理由がわからない赤ちゃんの泣きには困ってしまいますよね。実は、赤ちゃんの泣きは月齢が進むにつれて理由が変化していくのです。泣きの理由やお世話のポイントについて教えてもらいました。

講師:
岩佐寛子(東京都助産師会/助産師)

生まれてすぐのころの泣き

赤ちゃんの泣きは、月齢が進むにつれて理由が変化していきます。生まれてすぐのころは、不快がほとんどです。その後、泣きの理由が少しずつ複雑になっていきます。このような発達の過程を知ることは、赤ちゃんの泣きに向き合うときの、心の余裕につながります。

まずは、“不快感からくる泣き”についてみていきましょう。

不快ポイント① おなかがすいた・おなかが苦しい

赤ちゃんは、おなかがすいていても、逆におなかがいっぱいになって、少しおなかが張っていても泣くことがあります。授乳のあとは、げっぷを出してあげましょう。

赤ちゃんのげっぷを出すとき、肩に抱いて、背中をトントンすることが多いのではないでしょうか。でも、首が安定しない赤ちゃんを抱きあげることが、不安な人もいますよね。

そんなときは、赤ちゃんをひざの上に座らせてみましょう。

赤ちゃんのあごに親指・人さし指、脇にほかの3本の指を入れて支えます。これで、赤ちゃんの背中がまっすぐになります。

この状態で背中をさすったり、トントントンとたたいたりすることでげっぷが出やすくなります。

赤ちゃんの体が離れるのが不安になるときは、体を近づけてもいいですね。だっこしてあげたり、ひざの上に座らせてあげたり、親子で安心できる方法を選んでください。

不快ポイント② 暑い

赤ちゃんの手足が冷たいと「寒がっているのかも?」と気になって、つい厚着をさせていませんか? でも、赤ちゃんの手足の冷たさは、暑がっているサインかもしれません。

赤ちゃんは、熱を逃がすために汗をかいて、放熱のときに汗が冷えて、手足が冷たくなることがあります。手足が冷たいからといって、寒がっているとは限りません。赤ちゃんの手足の冷たさを基準にすると厚着になりがちです。

赤ちゃんが快適に過ごすための基準になるのは、親が快適と感じる室温と服装です。親が、「寒いな」「暑いな」と感じたとき、まずは室温を調節してみましょう。服装も親が快適に過ごせるものと同じくらいにするといいでしょう。


おなかがすいた・暑いなどの不快を取り除いてあげることは大切ですが、3か月未満の赤ちゃんは何をやっても泣きやまないことがあります。でも、「赤ちゃんに心地よいと感じてもらう」経験を積み重ねてあげることが、親子の信頼関係のベースになります。


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まいにちスクスク
 
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