血液検査で陰性でも症状が出る?

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2014/08/02

出典:すくすく子育て[放送日]2014/08/02[再放送]2014/08/08

うちの子は血液検査で、陰性だったチーズを食べて湿疹が出てしまいました。血液検査で陰性でもアレルギー症状が出るのはどうしてですか?

ヒスタミンなどの「仮性アレルゲン」に反応

2846回答:大矢幸弘さん
食物アレルギーの一般的な検査には、血液検査と皮膚検査があります。
血液検査は、血液中にアレルギー症状を引き起こす「抗体」があるかどうか調べる検査です。皮膚検査は、皮膚にアレルギーの原因となる食品の液体をつけて浸透させ、はれの大きさで抗体を持っている度合いなどを調べる検査です。
この2つの検査でアレルギーになりやすい体質かどうかがわかりますが、実際には発症する場合と発症しない場合があります。
そこで、実際に食物アレルギー症状が出るかどうかをみるために「食物経口負荷試験」という検査を行います。これは、原因食材を少しずつて実際に食べさせてみて、アレルギー症状が出るか出ないかを確認する方法です。

では、ご質問にあった「血液検査で陰性だった食品でも症状が出る」のは、どうしてでしょうか?たとえばチーズには牛乳を加工した段階でヒスタミンなどの「仮性アレルゲン」と呼ばれる物質が生じます。チーズの種類によってはヒスタミンが多く含まれるものがあり、これによりアレルギーに似た反応がおこることがあります。湿疹もすぐにおさまれば問題ありませんが、アレルギーの様な症状が出る場合はその食物は避けたほうがいいでしょう。

血液検査や皮膚検査は必要があれば新生児から可能

1355回答:今井孝成さん
血液検査や皮膚検査は必要があれば新生児から可能です。また、「食物経口負荷試験」に関しても0歳児から行うことができます。
食物アレルギーでとくに気をつけなくてはいけないのが、急激な血圧の低下や意識障害が起こり生命に危険がおよぶ「アナフィラキシーショック」です。検査で危険度が高いとでた場合や既往歴がある場合は、エピペン(アドレナリン自己注射薬)を処方してもらい、つねに持ち歩く必要があります。

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