習いごとを楽しく続けてもらうには?
番組には、「練習のとき、つい口やかましくなってしまう。優しく見守れない」「行きたくないと言われたときの対応に困っている。子どもの意思を尊重して休ませてもいいのか」といった声も寄せられました。習いごとにどうつきあっていけばいいのか悩んでいるようです。
息子(4歳)は、今年の春からバイオリンを習っています。はじめて子どもが選んだ習いごとだからこそ、楽しく続けてほしいです。「ママと一緒に練習するよ」と言うと、「イヤだ!」と言うので、「この曲はどうやって読むの?」と聞くなど、子どもから教えてもらうようにして、干渉し過ぎないようにしています。
関わり方に気をつけているのは、以前習っていたダンスをやめてしまったからです。ダンスが好きだけど、思うように踊れないのがイヤで、行き渋るようになりました。やめさせたほうがいいのか、無理にでも連れて行ったほうがいいのか悩みました。ただ、好きなダンスを嫌いになってほしくなかったです。楽しく続けるために、親はどう関わればいいのでしょうか。
(お子さん4歳のママ)
関わり方に気をつけているのは、以前習っていたダンスをやめてしまったからです。ダンスが好きだけど、思うように踊れないのがイヤで、行き渋るようになりました。やめさせたほうがいいのか、無理にでも連れて行ったほうがいいのか悩みました。ただ、好きなダンスを嫌いになってほしくなかったです。楽しく続けるために、親はどう関わればいいのでしょうか。
(お子さん4歳のママ)
―― 子どもに「練習したくない」「やめたい」と言われたら難しいですね。親は習いごとをどう見守ったらいいですか?
子どもの意見を聞く
回答:河邉貴子さん ママの判断はすばらしいと思います。楽しそうに踊っているお子さんが、ダンス教室に行き渋るのには何か理由があるだろうと、きちんと考えていましたね。先生が厳し過ぎるなど、子どもが持っているイメージと違うと、行きたくなくなると思います。だから、子どものことをよく見ることが大事です。子どもなりにきちんと理由があると思います。習いごとを続けさせることだけに一生懸命になるのではなく、子どもの意見を聞いてみてください。
教室の様子をよく見る
回答:河邉貴子さん 教室の雰囲気も大事です。学生へのアンケートの中には、「バレエ教室の先生がとても厳しくて、別の教室に変わったら楽しく通えた」というものもありました。子どもは楽しい気持ちがいちばんだと思います。
習いごとの「やめたい」はどう考えたらいい?
りんたろー。さん(MC) 子どもの意見を尊重することは大切ですが、「やめたい」と言われたからといって、本当にやめさせてしまっていいのでしょうか。番組のアンケートでも「やめ癖がつくんじゃないか」という不安も寄せられました。
“好き”を見つけることが幼児期の大切な学び
回答:遠藤利彦さん 特に幼児期を考えると、探索の幅を広げることが重要だと思います。子どもがいろんな実験をしながら、自分が好きなことや面白いこと、自分に合っていることを探している状態だと考えると、「これはやってみたけど面白くない」「合ってない」と知ることも、子どもにとっては重要な学びだと考えてください。![]()
りんたろー。さん(MC) 「習いごとの経験が無駄になってしまうのではないか」「もったいない」という気持ちも出てくると思います。
習いごとを通した、人とのつながりや経験がある
回答:遠藤利彦さん 習いごとでは、いろいろな人とのつながりができます。親以外の大人の人と出会っていろんな話をする。そこでの友だちや、自分の年齢より小さい子どもに思いやりの経験を少し持つなど、習いごとで得ているものはとても大きいと思います。
りんたろー。さん(MC) 私は、習字や水泳に通わせてもらっていました。当時は嫌でしかたがなかったのですが、大人になってみると「通っていてよかった」と思うし、親に感謝しています。「乗り越えた先にあるものもあるのではないか」と思ってしまうのですが、どう考えたらいいですか?
習いごとの経験は無駄にはならない
回答:遠藤利彦さん 考え方次第だと思います。習っていることが身につかない場合のほうが多いのかもしれません。でも、例えばサッカーの試合を見ていると、サッカーの経験がある人とない人では反応するところが違いますよね。知識のない私が、ゴールばかりに歓喜している横で、経験のある友人は違うところで反応しているんです。人生の楽しみ方は、そういう所で身についていると感じますし、習いごとは決して無駄にはなっていないと思います。
りんたろー。さん(MC) たしかに、習いごとをやめてしまっても、経験がゼロになるわけではない。何かしらには生きていきますよね。
―― 「やめたい」ではなく「練習したくない」は、どうすればいいですか?
子どもに寄り添うような言葉がけをする。大人も一緒にしてみる
回答:河邉貴子さん 習いごとは上達を実感できると、練習が楽しくなります。実感できないときは、練習が少し苦痛かもしれません。先ほどのママのように、子どもに少し寄り添うような言葉がけをしたり、大人も一緒にしてみたらいいと思います。
りんたろー。さん(MC) 面白いと思ってやっている人には勝てないですよね。結果的に、面白いが最強です。
丸山桂里奈さん(MC) 分かります。本当にそうですよね。
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