ひとり親で関わる時間が少ない… どう愛情を注げばいい?

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2023/01/07

出典:すくすく子育て[放送日]2023/01/07[再放送]2023/01/12

2年前に離婚して、看護師をしながらひとりで子育てをしています。子どもと関わる時間が十分にとれないことが悩みです。特に平日は家事に追われ、寝る前に「きょう何があった?」と聞くことができるかどうかです。夜勤の日は、シッターさんにお願いしていますが、「泣きながら寝ました」と連絡があることも。やはりさみしい思いをさせているようです。父親は、離れた土地で働いているため、常に関わることができるのは私だけです。同じような状況にある人は、たくさんいると思います。時間が少なくても、しっかりとした愛情の注ぎ方を知りたいです。
(お子さん6歳・2歳6か月のママ)

まずは働いて家族を支えることを考えた

コメント:スザンヌさん

私自身、最初のころは仕事と子育てのバランスをうまくとれませんでした。今大事なのは、仕事を頑張ることか、小さな子どもと過ごす時間か、その間でとても悩みました。でも、私が働かないことにはどうすることもできません。仕事に出かけるとき子どもに泣かれても、「ママ頑張ってくるね」と声をかけていました。大黒柱として家族を支えよう、そう思って頑張っていました。

短い時間でも、しっかり愛情を伝える・ちゃんと子どもの話を聞く

回答:赤石千衣子さん

夜勤がある仕事をしながら、とてもよくやっていると思います。愛情は、短い時間でも「大好きだ」と子どもに伝えて、「きょう何があった?」と声かけしていたように、少しでも話を聞くことを心がければ、信頼感や安心感がでてきます。いちばん苦労する時期はひとときです。明けない夜はないと思って頑張ってほしいと思います。

子どもとの接し方、私が心がけていること

ひとり親家庭では、子どもと関わる時間が少ない中、どんな工夫をしているのでしょうか。2人のママに話を聞きました。

調理師として働きながら4人の子を育てています。いつも心がけているのは、子どもたちの話を聞くことです。こちらから聞いてあげる時間はなかなかとれませんが、子どもから話しかけてきたときは受け止めてあげようと思っています。子どもは聞いてもらえることがうれしいようです。とはいえ、家事の手は止められないので、洗濯物をたたみながら、食事の準備をしながらといった「ながらコミュニケーション」をしています。あまりにも忙しくて相手をできないときは「やりたいことリスト」を書いてもらいます。



そのときやりたかった、我慢したことをメモしてもらい、余裕ができたら一緒に実現するんです。リストによく書いてあるのが「とびばこ」。わが家では小さいころからお気に入りの遊びで、私が四つん這いの姿勢で跳び箱台になって、子どもたちが飛んでいきます。リストを実現していくと、「ちゃんと聞いてくれてる、受け止めてくれてる」と感じるのではないかと思います。
(お子さん中学1年・小学5年・小学4年・小学2年のママ)
フルタイムで働きながら6歳の女の子を育てています。子育てのモットーは「親の背中を見せる」です。娘が物心ついたときから、働く意味を説明し、理解してもらうことを心がけてきました。
例えば、週末楽しく遊んだあと、「月曜の保育園に行きたくない」と言ってきたときは、「月曜から金曜、ママは一生懸命お仕事して、お金を稼いでくるから、保育園で月曜から金曜まではがんばってね」のように話します。平日は一生懸命に仕事をして、休日はしっかり遊ぶといったメリハリを教えるんです。娘もなんとなく理解してくれているようです。
(お子さん6歳のママ)
コメント:鈴木あきえさん(MC)

親と子の関係が、一緒に生活をよりよくしていくパートナーのようですね。そのチームワークが印象的でした。
コメント:スザンヌさん

私も「親の背中を見せる」のタイプです。「ママは仕事を頑張るから、あなたも学校を頑張ろう。一緒に頑張ろうね」と言っています。仕事をする意味など、いろいろなことを話しているうちにお互いに話すくせがついて、まだ小学生ですが親友のように何でも話せる存在になっています。本当に支え合えるような関係になってきたと思います。
コメント:赤石千衣子さん

「ながらコミュニケーション」と言っていたママは、映像を見ると、きちんと子どもと目線を合わせていてよかったですね。あの気遣いが、子どもが「ママは私のことを見てくれている」と感じる瞬間を作るのだと思いました。「メリハリを教える」ということについて、やっぱり子どもにとっても、「今は頑張らなきゃというとき」と「ママに甘えていいとき」がわかってくると、親子のチームワークが育つのだと思います。

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