誰かに頼りたいけど、頼ることすら難しい… どうすればいい?

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2022/10/29

出典:すくすく子育て[放送日]2022/10/29[再放送]2022/11/03

3人の息子を育てています。夫は朝から夜まで働いているので平日はほとんど1人で育児です。ずっと子どもたちの面倒をみていると、ふとつらく感じることがあります。体調が悪いとき、子どものケンカが多いときなど、だんだん怒りが込み上げてきます。
1年前に夫の転勤で引っ越してきて、子育て支援センターなどがあるのは知っていますが、3人を連れて行くのが大変で、詳細を調べる気力もありません。お金をかければよいのかもしれませんが、3人を預ける場所まで行くのも重労働で、それなら家でみていたほうがいいかも、と思ってしまいます。誰かに頼りたいけど、頼ることすら難しいと感じます。どうすればいいでしょうか。
(お子さん4歳・2歳・5か月のママ)

必要な支援を届けることにはまだ課題がある

回答:大日向雅美さん

本当に大変のひとことですよね。今、政府も自治体も、本格的に子育て支援を行うことの必要性はよくわかってきて、いろいろなメニューをそろえつつあります。一方で、必要な支援をカスタマイズして届けることについては、まだ道遠いようです。
例えば、私が代表理事を務めているNPOでは、「訪問型」の支援活動を行っています。子育て支援員が必要に応じて家を訪ねるわけです。困っているレベルもいろいろで、少し助けてもらえば楽になる程度から、親が心を病んでしまっていることもあります。場合によっては、児童相談所との連携を含んでいるケースもあるのです。
ただ、これはまだ「点」のような事例で、このような支援を「面」のように広げていかなくてはいけない。そのことを、番組を通して訴えたいと思います。

ファミリーサポートセンターの支援は比較的に自由度が高い

回答:柴田悠さん

3人の子どもを連れて外出するとき、両手で1人ずつ手をつないでも、もう1人はつなげません。非常に危ないですよね。ファミリーサポートセンター(ファミサポ)のような支援を受けるのもひとつの方法です。
ファミリーサポートセンターは、地域の支援で、現在全国で800程度の自治体にあります。そこには、子育て経験がある地域の方たちが助けてくれるサービスもあります。例えば、買い物を手伝ってもらえたり、保育園の送り迎えをお願いしたり、一時的に子どもを預かってもらうこともできます。比較的に自由度が高いサービスだと思います。

0歳児を見守り訪問する取り組みもある

回答:柴田悠さん

自治体によっては、子どもが生まれてから定期的に自宅を訪問して、子育て家族を見守る「子育て支援員」という取り組みがあります。例えば、兵庫県明石市の「おむつ定期便」は、子育て経験のある支援員が毎月自宅を訪問して、おむつを無料で届けます。そのとき、支援員がいろいろな話を聞き、困っていることがあれば行政につないでくれます。このような取り組みが、全国に広まってほしいと思います。



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