再婚は子どもにどう影響する?

クリップ
クリップ

2022/02/12

出典:すくすく子育て[放送日]2022/02/12[再放送]2022/02/19

3年前に離婚し、去年、子どもが6歳と4歳(双子)のときに初婚男性と再婚しました。夫は、私に子どもがいることを知った上で、一緒になりたいと言ってくれて、自分で子どもたちに「ママのことが好きになったから結婚したい。一緒に家族になってほしい」と伝えてくれました。私は子どもたちが受け入れてくれなかったら全力でフォローしようと話を聞いていました。
子どもたちは夫を受け入れ、今は家族5人で暮らしています。子どもたちは夫を下の名前で呼んでいます。夫と子どもたちはとても仲がよく、子どもたちも家族だと思ってくれているようですが、少し不安があります。例えば、学校の参観日のときに、子どもが友達から「○○くんのパパだね」と言われたら複雑な気持ちにならないか、成長にどんな影響があるのか心配です。
(お子さん3人の実母)

結婚したからといって、急に子どもとの関係を変えない

回答:野沢慎司さん

継父を「パパと呼ばなくてもいい」としたり、子どもが下の名前やニックネームで呼ぶことはよくあります。基本的に、親から「こうしなさい」と言わず、子どもが呼びたい呼び方で、継父・継母を呼ぶのがいいでしょう。急に実父・実母に成り代わるのではなく、まずは、一緒に遊んでくれる友達のような関係が、子どもたちも受け入れやすく、適応しやすいと思います。
継父・継母も、「子どもの親としてしっかりしないと」と考えて、頑張れば頑張るほど、自分も子どももつらくなってしまう場合があります。特に、結婚前は「楽しいお兄さん・おじさん」だったのに、急に「父親になったのだから、厳しく叱る」といったことがあるので、そうならないようにしましょう。
いろいろなステップファミリーのケースから、あえてゆるい状態でいることが、徐々に関係をつくる上で大切だと思います。ご相談の家族はとてもよいのではないかと思いました。

事実に基づいて家族をつくっていく

回答:緒倉珠巳さん

例えば、子どもが小さくて、継母から産まれたのか、実母から産まれたのか、よくわからず混乱していくことがあります。実の母がいることをタブーにしないで、事実を話すことが大事です。子どもの発達に応じで、わかるように説明してあげてください。1回だけではなく、成長の過程で、その都度説明が必要になると思います。事実関係に基づいて、ゼロから家族をつくっていくことが大事です。
継父/結婚することに、あまり不安はありませんでした。はじめから「パパ」になるのではなく、「家族」になろうと考えていたんです。子どもたちに受け入れてもらえるかは私次第だと思っていました。
実母/不安はなかったと聞いてうれしいです。どちらかというと、私が「パパになってもらわないといけない」と考えてしまっていたので、専門家の話を聞けてよかったです。それでも、夫に罪悪感を覚えることがあります。例えば、子どものおもらしを夫が掃除してくれたとき、「私の子なのにさせてしまった」と思ってしまうんです。

「申し訳ない」を「ありがとう」に変える

回答:緒倉珠巳さん

ステップファミリーは、もともとの親子であるグループ「インサイダー」に、継父・継母の「アウトサイダー」が加わる構造になっています。



「申し訳ない」という気持ちになるのは、どこかでアウトサイダーを意識しているためでしょう。一方で、アウトサイダーは、インサイダーに入りづらいと感じることが多いのです。「申し訳ない」という気持ちを「ありがとう・助かる」といった言葉に変えてみてください。アウトサイダーは入りやすくなり、自分自身も感謝の気持ちで時間を重ねていくことができると思います。
実母/これからは「ありがとう」で返していきたいと思います。チームの力をよりよくするために必要な時間だと感じました。
継父/いつも、ふわっとしているのでかしこまった形では言えないのですが、子どもたちが毎日笑顔でいられるように、何かできればいいなと思っています。

「ふわっと」という感覚が大事

コメント:野沢慎司さん

子どもたちにとって「ふわっと」した感覚は、とてもいい状態だと思います。なかなかできないところがありますが、「ふわっと」がキーワードになると思います。

継母として、どう子どもに関わればいい?

シングルマザーです。つきあっている彼を子どもにどう伝えたらいい?

再婚後に子どもが生まれたとき、再婚前の子どものケアは?

PR

×     閉じる