子育て中でも再就職できる仕事を探すには?

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2021/05/29

出典:すくすく子育て[放送日]2021/05/29[再放送]2021/06/05

結婚をきっかけに仕事を辞めましたが、去年から再就職を考えました。理由は3つです。まず、子どもが双子で、これからの教育費などが2人同時に必要になること。2つ目は住宅ローン。3つ目はコロナ禍でパパの残業代が減ったことです。パパも、将来を考えると、扶養を外れる範囲で働いたほうがいいだろうと言っています。
正社員の仕事を探しましたが、応募できる会社を探すだけでも大変です。年収や勤務時間などの条件や、希望する仕事内容で探すと、どうしても数が少なくなります。数社を受けましたが、採用にはいたりませんでした。
以前であれば、スキルや履歴書の書き方を見直そうと思うのですが、今は子どもという要素があり、何をどう直せばよいのかわかりません。子育て中でも再就職できる仕事はあるのか、そんな企業をどう探せばいいのか、教えてほしいです。ひとまずは、キャリアよりも収入を優先して、パートで働くことからスタートしています。
(お子さん2歳8か月双子のママ)

コロナ禍の影響は大きい。女性の再就職も重要な問題

コメント:大沢真知子さん

今、新型コロナが働く女性を直撃しています。外食産業や宿泊業、小売業でも大変な思いをしている方がたくさんいます。残業の減少などもあり、多くの方の収入が減る傾向にあると思います。その中で、女性の再就職が重要な問題になってきています。
ママが、正社員として採用されやすい仕事はありますか?

求人情報に自分を当てはめるのではなく、自分の軸を持つ

回答:上田晶美さん

「自分が何をやっていくか」を考えることが重要です。求人情報に自分を当てはめてばかりだと、「やってみたけど自分には合わない」となってしまいます。長く働きたいなら、軸をしっかり持つことが大切です。そこにキャリアを積み重ねて、昇給や正社員につながるように計画してみましょう。
軸が大切とのことですが、再就職を考えるとき、何から手をつけたらいいのでしょう?

好きなこと・経験・社会のニーズを考える

回答:上田晶美さん

再就職を考える際、3つの視点から考えてみてください。



まずは、自分が「好きなこと」。次に、仕事や地域の活動などで得た、これまでの「経験」。最後に、「社会のニーズ」です。この3つを整理すると、自分にふさわしい仕事が見えてくると思います。好きなこと・経験・ニーズが重なるような仕事を探してみましょう。
私は、子どもに関わることが好きで、以前は塾講師の仕事をしていました。保育や介護を担う人が不足していると思うので、保育士の勉強をはじめています。

今の時期を、資格の勉強にあてるのも良い選択

回答:上田晶美さん

話を整理すると、図のようになります。好きなことは、「子どもに関わること」。経験は「塾の講師」をされていた。社会のニーズは、「保育・介護」。子育て家族が働くには預かる人が必要ですし、子育て経験も生かせる「保育士」の資格を考えたのは、とてもいい選択だと思います。



この先、子どもが成長して、12~15年後に高校や大学に進学すれば、学費も高くなっていきます。そのために、今はパートタイムで働いて、少し時間を作って、資格の勉強をしておく。もちろん今も大事ですが、この先、長く働くことを考えるのも大切ですね。

セカンドチャンスととらえて前向きに

回答:大沢真知子さん

再就職を機会に、自分の考えを整理するのは、とてもいいことだと思います。やりたいことを探して、社会のニーズに合った資格を取りながら、長く働く。再就職を、そのような「セカンドチャンス」だととらえて、前向きに考えていきましょう。

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