ママ・パパ必見!絵本選びのポイントを年齢別に専門家が解説

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2016/10/28

絵本を見る1歳児

たくさんある絵本の中から、子どもの年齢や成長に合わせた読み聞かせにぴったりの1冊を選ぶのは難しいですよね。

そこで、子どもの心の発達に詳しい秋田喜代美さん(東京大学 大学院教授[教育心理学])が絵本選びのポイントを年齢別に解説します。


0〜1歳は「安全性」「親子のやりとり」「音の響き」がポイント

0~1歳ころの子どもにとって、絵本は物と同じです。
そのため、子どもが絵本をなめたり、かじったりしても、それで良いのです。
絵本をあいだに挟んで、親子のコミュニケーションを楽しみましょう。

< 0〜1歳ころにおすすめの絵本 >

じゃあじゃあ びりびり

作・絵:まつい のりこ
出版社:偕成社

この絵本は、ページの角が丸く、破れにくい厚紙製になっています。
また、車などの身近な物が出てくる内容は、はじめての絵本にピッタリです。


くだもの

作:平山 和子
出版社:福音館書店

この絵本の内容は、くだものを切り分けて差し出すという単純な繰り返しです。
「さあどうぞ」という言葉をきっかけに、自然と「親子のやりとり」をすることができます。


もこ もこもこ

作:谷川 俊太郎
絵:元永 定正
出版社:文研出版

この絵本に出てくる「もこもこ」「にょき」などの言葉は、子どもが親しみやすい言葉です。
音の響きを楽しみながら読んでみてください。



2〜3歳は「くりかえし」「主人公」「生活習慣」がポイント

2~3歳ころになると絵本が「読んで楽しむもの」になる時期です。
簡単なお話を楽しんだり、興味の幅も広がってきます。

また、少しずつ自分のことができるようになる時期なので、
トイレトレーニングや歯磨きなど、生活習慣に関するものも良いでしょう。

< 2〜3歳ころにおすすめの絵本 >

わたしのワンピース

作:にしまき かやこ
出版社:こぐま社

この絵本は、主人公が着たワンピースが、お花畑を歩くと花柄に変わり、雨の中を歩くと水玉柄に変わります。
「くりかえし」があると、子どもたちが次の展開を予想して楽しめますよ。


ぐりとぐら

作:なかがわ りえこ
絵:おおむら ゆりこ
出版社:福音館書店

ぐりとぐらのおおそうじ

作:なかがわ りえこ
絵:やまわき ゆりこ
出版社:福音館書店

2~3歳になると、同じ主人公の違う話が読みたくなります。
シリーズ絵本は、おなじみの主人公が、次に何をするのかワクワクしながら読めるのが魅力です。


おなら
作・絵:長 新太
出版社:福音館書店

おならやうんち、からだのことに子どもは興味津々。
この絵本は、おならの仕組みをユーモラスに描いています。



4〜5歳は「ファンタジー」「知的関心」「登場人物の心情」がポイント

4~5歳ころは、起承転結のようなお話のつながりが理解できるようになります。
見通しを持ってお話を聞くことができるようになる時期です。
幼稚園や保育園などに通って経験や遊びが豊かになると、より複雑なお話を理解できるようになります。

< 4〜5歳ころにおすすめの絵本 >

かいじゅうたちのいるところ

作:モーリス・センダック
訳:じんぐう てるお
出版社:冨山房

この絵本の主人公はいたずらっこ。ママにしかられて閉じ込められた部屋からおとぎの世界へ。
夢のような冒険物語は、子どもの想像力をふくらませますよ。


ダンゴムシみつけたよ

写真・文:皆越 ようせい
出版社:ポプラ社

この絵本は子どもたちが大好きなダンゴムシの、自分では見えないようなアングルや、丁寧に観察できる写真が載っています。
自然に対する関心を育んでくれる絵本は、子どもが4~5歳になったら、ぜひ読んでみてください。


おじいちゃんの ごくらく ごくらく
作:西本 鶏介
絵:長谷川 義史
出版社:鈴木出版

この絵本は、大好きなおじいちゃんとの別れを描いた作品です。
人の命や心について考える作品にも触れてみましょう。



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