きょうだいゲンカの対処法~それぞれの気持ちを確認する解決法~

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第3回 きょうだいゲンカの対処法~それぞれの気持ちを確認する解決法~

img_vol3_01育児って、初めての子どもができた時に、生活は激変しますよね。
さらに、二人目が誕生してある程度子どもたち同士で遊べるようになってくると、また別の大変さが加わります。

仲良く遊んでくれている時はいいのですが、一度「きょうだいゲンカ」がはじまると大変。
特に、何が原因でケンカしているのかが分からないと、ママも仲裁するのが大変ですよね。

今回は、NHK育児番組「すくすく子育て」の解説から、「きょうだいゲンカの対処法」について解説しましょう。解説をいただいたのは、こちらの3名の方々です。
岡 健さん(大妻女子大学教授 保育学)
若盛 清美さん(認定こども園こどものもり こどもの森保育園 園長)
遠藤 利彦さん(東京大学大学院教授 発達・感情心理学)

きょうだいゲンカ、どう落ち着かせる?

img_vol3_02きょうだいゲンカの仲裁って、本当に大変。
感情的になっているので、双方が「自分は悪くない!相手が悪い!」って思い込んでいますよね。だからといって、上の子を叱ってばかりいると、「いつも私ばかり叱られる」とすねてしまい、さらに状況が悪化することもあります。
では、どのように落ち着かせるのがいいのでしょうか?

【理屈ではなく、まず上の子の気持ちをしっかり聞いてあげてください。】
(解説:岡健さん)
きょうだいゲンカをしたとき、泣いているのが下の子だとしても、上の子にも自分を正当化する理屈があります。それに対してお母さんは、「下の子が泣いている、痛がっている」という理屈で上の子の言い分を押さえ込もうとしがちですが、理屈と理屈を突き合わせてどちらが正しいのかという構図にするよりも、まずは上の子どもの気持ちを聞いてあげましょう。「あなたの言い分もわかるよ」と言ってあげてください。

親の見ていないところで、上の子が下の子をいじめている場合はどうすればいい?

img_vol3_03きょうだいゲンカの仲裁で一番面倒なパターンは、親が見ていないところで起こったケンカ。
原因が分からないので、お互いの言い分を聞いての仲裁になりますが、「お互いに相手が悪い」と主張してきますよね。仮に、上の子が下の子をいじめているケースでは、どのような対処の仕方がいいのでしょうか。

『上の子を認める言葉がけをする』
(解説:若盛 清美さん)
「いつも妹(弟)と遊んでくれてありがとう」というように、上の子を認める言葉がけをしてあげましょう。
上の子は、下の子ができるまでは一人で自由に振る舞っていたため、どうしても下の子に対して「ママ(パパ)をとられた」と考えてしまうところがあります。
上の子を認めてあげることで、「ママはお兄ちゃん(お姉ちゃん)のこともちゃんと見てるよ」ということが伝えられます。
もしも、上の子が下の子にいじわるをするような場合には「気持ちは分かるけど、ダメだよ!」という言い方をしてみましょう。

上の子と下の子、どちらを優先すればいい?

img_vol3_04続いては、ケンカの理由に「お互いに原因がある」というような場合。
こんな場合、先に叱られた方が感情的になってしまうことが、よくありますよね。どちらを優先して、どのようにフォローするといいのでしょうか。

『フォローするタイミングを変える』
(解説:若盛 清美さん)
上の子と下の子のどちらかを優先するのではなく、フォローするタイミングを変えましょう。
例えば、きょうだいでケンカをしたときに下の子をフォローしたときは、下の子が寝ているときに、上の子をフォローする。そうすることで、上の子にも下の子にも、親の愛情が伝わりますよ。
『フォローするときは臨機応変に優先する方を決める』
(解説:遠藤 利彦さん)
フォローするときは、臨機応変に優先する方を決めると良いですよ。
下の子をフォローする状況が多くなるとは思いますが、毎回下の子をフォローしてしまうと、上の子には不満が溜まってしまいます。
また、乳幼児期の子どもは、「昨日おもちゃを取られた」というような個別の出来事としての記憶は残りませんが、同じような経験を繰り返すことで「自分が泣いたときに、大人がどういう反応をしてくれたか」ということは、わかるようになります。
状況に合わせて、優先する方を変えるように心がけましょう。

将来、仲の良いきょうだいに育てるためにはどうすればいい?

img_vol3_05ママとしては、「きょうだいゲンカのない、仲の良い家族」が理想ですよね。
どのようにすれば、きょうだいゲンカは少なくなるのでしょうか?

『おおらかな気持ちで見守り、ママの思いを真剣に伝える』
(解説:若盛 清美さん)
子どもたちは自分たち自身でケンカを解決することができます。
怪我をしてしまいそうな危険がないときは、親はケンカをすぐに止めるのではなく、おおらかな気持ちで見守ってあげましょう。
子どもたちのケンカがどうしても許せない場合は、子どもたちを成敗するのではなく、「ママはこうしてほしい」とママの思いを真剣に伝えてください。子どもたちも真剣に受け止めてくれますよ。
『子どもにとっての「手加減の勉強」だと考え、見守る』
(解説:遠藤 利彦さん)
例えば、ケンカで下の子がすごく泣いてしまったり、親が「どうしましょう…」と困ったりしているのを見て、上の子は「やりすぎてしまったな」というような罪悪感を実は心の中で感じていたりします。その経験を繰り返すことで、「ここまでなら大丈夫」というような「手加減」を学ぶことができるので、「これも経験」と思ってケンカを見守ることも大切ですよ。

今回の特集は、いかがでしたでしょうか。
ケンカをしていると、つい「どちらが悪いか」という視点で解決しようと考えてしまいますが、「見守る」ことや、「ママはこうしてほしい」とママの思いを真剣に伝えることが大切だということがお分かりいただけたと思います。これで「きょうだいゲンカ」に関する悩みが少しでも軽減できれば幸いです。
次回は、「子どものほめ方」について解説しますので、次回もご覧ください。


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