毎日欠かせない“歯みがき”。きれいにみがけているか自信がない人も多いようです。ここ数年、「赤ちゃん歯科外来」など、乳幼児の歯の相談窓口も増えています。乳幼児の歯みがきについて教えてもらいました。

講師: 関龍彦(日本小児歯科学会 理事/小児歯科専門医)
仕上げみがきの姿勢

仕上げみがきは子どもを寝かせて行うと安定し、歯も見やすくなります。

歯ブラシを90度にあてるようにして、1本もしくは2本を細かく動かして、汚れを落とすようにします。
仕上げみがきのポイント① 口の中に指を入れること

仕上げみがきのとき、口の中に指を入れてあげることがポイントです。
※指を清潔にして行いましょう

指を入れて内側から広げると、歯が見やすくなります。

左手の人さし指を、下唇をめくるように入れ、親指は「糸切り歯」にあてます。歯みがきのスペースがしっかり確保されます。

右奥歯のときは、人さし指をそのまま伸ばします。はっきりと歯を見ることができます。

左奥歯のときは、口角の内側に人さし指を入れて開きます。子どもが痛がらない程度に、無理のない範囲で行いましょう。
仕上げみがきのポイント② 顔の位置を歯が見やすい向きにする

2つ目のポイントは、子どもの顔を歯が見やすい向きにすることです。

例えば左の歯をみがくときは、子どもの顔を右に傾けて口角をめくってあげると、しっかりと汚れを目で確認しながらみがくことができます。
仕上げみがきのポイント③ 上唇小帯は指でカバー

3つ目のポイントは、上唇小帯の上に人さし指を置いてカバーすることです。

「上唇小帯」は、上の前歯の中央にあるスジで、歯ブラシでこすると痛いので要注意です。

人さし指の上に歯ブラシをのせて、指をガイドに歯ブラシを動かします。毛先を細かく震わせながらブラッシングしましょう。
仕上げみがきのポイント④ 前歯の裏側は縦みがき

前歯の裏側は縦にみがくのもオススメです。
前歯の裏側は、歯ブラシを当てるのが難しい場合もあります。縦方向に、汚れをかき出すようにみがきましょう。

仕上げみがきのコツで、歯みがきしてみてくださいね。
まいにちスクスク「歯みがき」の番組記事
- (1)歯ブラシと歯みがき剤について
- (2)「仕上げみがき」のコツ
- (3)虫歯になりやすい歯

Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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講師:
関龍彦(日本小児歯科学会 理事/小児歯科専門医)