はじめての子育て プレママ・プレパパの不安(3)パートナーとうまく協力するには?

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2023/02/19

出典:まいにちスクスク[放送日]2023/02/19[再放送]2023/02/22

元サッカー選手の丸山桂里奈さん・本並健治さん夫婦に、もうすぐ赤ちゃんが生まれます。ベビー用品などの準備はバッチリで、楽しみにしている反面、心配や不安なこともあるといいます。そこで、大日向雅美さんに話を聞いてもらいました。

専門家・ゲスト
大日向雅美(恵泉女学園大学 学長)
丸山桂里奈(元サッカー女子日本代表)
本並健治(元サッカー日本代表)

2人でハッピーな子育てをするには?

丸山桂里奈さん
知人から、よく夫の愚痴を聞きます。私はあまり言いたくないなと思うのですが、2人で協力してハッピーに子育てをするには、どうすればいいでしょう?
大日向雅美さん
出鼻をくじくわけではありませんが、ハッピーを感じるためには修羅場も必要なんですよ。子どもが生まれる前は、夫婦ふたりきりで、生活感もなく穏やかに暮らせると思います。でも、子育ては24時間待ったなしです。当然、感情的になるし、修羅場になることだってあります。



そういった部分を受け入れて、2人の関係が深まる。それが、子育てをしながら夫婦になっていくことだと思います。何もないハッピーではなくて、いろんなデコボコで苦楽の峠を乗り越えながらなんです。
大日向雅美さん
愚痴を言うことはとても自然で、「現状を変えたい」というシグナルです。愚痴が出てきたら、パートナーに不満や要求をしっかり伝えることが必要です。お互いに不満などを言い合える関係ですか?
丸山桂里奈さん
言い合えますね。わりとダイレクトに「これ手伝ってほしいな」と言うかもしれないです。
本並健治さん
そうですね、言い合えます。
大日向雅美さん
それは、とてもコミュニケーション能力がありますね。桂里奈さんが言った「私はあなたに手伝ってほしい」は、「アイ・メッセージ」といいます。「アイ」は英語の「I」で、「私」を主語にした「メッセージ」という意味です。相手に伝えるときに意識しましょう。



例えば、「あなたは手伝ってくれない」というより、「(私は)手伝ってくれると助かる」と言うほうが、相手を非難しないやわらかな伝え方になりますね。
丸山桂里奈さん
それは、わかりやすいかもしれないです。
本並健治さん
なるほど。子育てでも、一般の生活でも役に立つことですね。

仕事との両立をどうする?

丸山桂里奈さん
仕事がとても好きなので、早く仕事に復帰したいのですが、子どもと一緒にいる時間も大切だと思っていて、仕事と子育ての両立をどうすればいいのか。
大日向雅美さん
「両立」は、「仕事も100%・家庭や子育ても100%」のことではないと思いましょう。2つ合わせて、80~100ぐらいでいいのではないでしょうか。大切なのはバランスシートなんです。



例えば、子どもが小さいうちは、子育て8割・仕事2割で、仕事をセーブする時期。子どもが大きくなってきたら、子育て3割・仕事7割で、仕事を頑張る時期など、長い一生をふかんして考えてみましょう。

ママとパパのバランス

大日向雅美さん
もう1つ大事なのは、それをママとなる女性だけがやることではないこと。母乳をあげる時期はママが少し仕事を減らすけど、このくらいになったらパパの子育ての割合を増やすなど、夫婦の間のバランスシートを考えましょう。

子育てと仕事の両立は、夫婦の間のバランスも大事です。よく話し合いましょう。

最後にひとこと

本並健治さん
すごく勉強になりましたね。
丸山桂里奈さん
大日向先生と話してみて、子育てをすることに対して前向きになれました。自分たちなりの子育てをすればいいんだなと思えました。あとは本当に、大日向先生が一家に一台いてくれたらいちばんですね!

まいにちスクスク「はじめての子育て プレママ・プレパパの不安」の番組記事

まいにちスクスク
 
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