わが子の運動発達、ゆっくりなだけ?それとも病気?見分けるためのポイントとは PR

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子どもの成長スピードや運動能力には個人差があり、はいはいや歩き出しの時期が多少遅れても、その多くが「個人差の範囲内」…。そう頭でわかっていても、気になってしまうのが親心。

一緒に遊んでいる他の子どもと比較して「うちの子、発達が遅れているのでは?」と心配になり、インターネットやSNSで、答えを見つけようと検索して、かえって不安が大きくなった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、幼児期の運動発達の遅れの中に、ごくまれに潜んでいる「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」という病気の症状を見つけるポイントについてご紹介します。過度に心配する必要はありませんが、この記事を読んで「もしかして?」と、当てはまる症状があれば、ぜひ一度、かかりつけの小児科医に相談してみてください。

服部文子さん

監修 服部文子 先生

名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 小児科 部長
名古屋市立大学大学院医学研究科 新生児・小児医学分野 准教授

平成11年東京女子医科大学医学部卒業。
平成18年に名古屋市立大学大学院医学研究科博士課程修了。
日本小児科学会をはじめ複数の指導医・専門医の資格を持ち、小児神経筋疾患分野を中心に臨床医として活躍中。

 
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「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」って?

「筋ジストロフィー」とは、筋肉に必要なタンパク質が作られなくなったり、うまく機能しなくなったりして、筋肉が徐々に弱っていく病気で、国が指定する難病の一つです。

症状や特徴によって50種類以上に分類される筋ジストロフィーの中でも最も頻度が高く、幼児期(3〜5歳)に発症することが多いのが「デュシェンヌ型」。男の子に見られることが多く、出生男児の約3,500~5,000人に1人が発症すると言われています。以前は治療法がないとされてきましたが、近年では、早期発見し適切な医療ケアを行うことで、症状をコントロールしながら日常生活を送ることが可能になってきています。

下記のような「もしかして?」が続くようなら、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。「こんなささいなこと、相談したら迷惑かも?」などの心配はご無用!子ども自身は自らの症状に気づくことができないため、ご家族や周囲の大人の気づきが早期発見・早期治療につながります。

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●【0〜2歳】 こんな「もしかして?」の場合は、要注意

0〜2歳の発達には個人差が大きいため、病気の診断にいたることはほぼありませんが、このような症状が見られたら、注意深く観察を続けてください。

10か月ごろから
10か月ごろ

ずりばいはできるが、はいはいがうまくできないことがある

1歳6か月ごろから
1歳6か月

一人歩きができず、つかまり立ち・伝い歩きばかり

 

●【3〜5歳】 こんな「もしかして?」の場合は、小児科医に相談してみよう

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●階段をのぼるときは、手すりを使うことが多い
●つまづいたり、転んだりすることが多い

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●ジャンプするとき、足が床からほとんど浮かない

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●立ち上がるのが、むずかしそう
●ひざや床に手をついて立ち上がっている

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●ふくらはぎがやや大きくてかたい
●歩き方が他の子どもと違う

 
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いかがでしたか?
上記のチェックポイントの中で気になる症状がある場合は、どのような症状か、いつから気になりはじめたかを記録しておき、かかりつけの小児科医に相談するようにしましょう。もし、検査が必要な場合は、専門の病院を紹介してくれるはず。

子ども自身は、自らの症状に気づくことができないため、ご家族や周囲の大人の気づきが早期発見・早期治療につながります。ぜひ、ためらわずに質問してみてくださいね。

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