災害で起こる子どもの不安と心のケア(2)生活が少し落ち着いた頃に起こる子どもの不安と心のケア

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2019/03/12

出典:まいにちスクスク[放送日]2019/03/12[再放送]2019/03/19

地震、台風、大雨、豪雪など、いつどこで発生してもおかしくない自然災害。そのとき、幼い子どもたちの心には、どのような影響がでるのでしょうか。そして親は、不安を抱えた子どもたちに、何をしてあげればいいのでしょうか?
東日本大震災のときに、乳幼児を抱えていたママたちの体験談を聞きながら、子どもの心のケアについて考えます。

1995年の阪神淡路大震災では、自らも被災しながら、子どもたちや家族の支援をおこなってきた倉石哲也さんにお話をうかがいました。

倉石哲也講師:
倉石哲也(武庫川女子大学 教授/臨床福祉学)
小さい子どもほど、不安を察知するものです。不安に対して敏感でないと生きていけないのです。

今回は、生活が少し落ち着いた頃に起こる子どもの不安と心のケアについて考えます。

<当時、2歳の子どもを抱えていたママの体験談>
震災から数か月後、当時2歳だった長男が「津波ごっこ」のような遊びをはじめて困惑しました。おもちゃの車を「津波がきました」と言って倒したり、人形を使って避難のまねをしていました。子どもは実際の状況も見ています。子どもにそういった記憶が残るのだろうかと不安に感じました。

このようなごっご遊びは、言葉と同じように不安な気持ちを表現するものだといいます。

不安を言葉に出すことと同じように、ごっこ遊びも不安な気持ちを表現して安心したいという気持ちのあらわれです。起こったできごとを、ごっこ遊びを通して自分なりの形で気持ちをおさめていくのです。
この遊びを不謹慎だと考えてやめさせてしまうと、不安が外に出せないまま、不完全燃焼で終わってしまいます。不安が残って、ストレスになることもあります。
(倉石哲也さん)

子どもが納得する前にやめさせると、ストレスから衝動的になることや、怒りっぽくなることがあるそうです。そのようなごっこ遊びを見かけたら、親は何をしてあげるといいのでしょうか。

ひとつは、子どもが安心して遊べる場所を作ってあげること。ふたつ目は、子どもが遊んだ後に「今は大丈夫だよ」「ママがそばにいるよ」と伝えることです。言葉で伝えることで、子どもはケアされます。
(倉石哲也さん)

震災の後、子どもが安心して遊べる場所の必要性に気づいて、行動を起こしたママに、当時のことを聞きました。

<当時、第2子を妊娠中だったママの体験談>
震災の2か月後には、ママと子どもが集まることができる場所を作っていました。集まったときだけでも、子どもたち同士で遊ばせていたんです。子どもがふつうに遊んでいる様子を見ていると、日常を取り戻せたような安心感になりました。
ママたちは、子どもの前で弱さを見せると、子どもに不安を与えてしまうと思って、とても我慢していて。そんなママたちの心のケアのために、その思いを文章にしてもらい、本にまとめるようなこともしていました。

ママの不安が少なくなることも、子どもたちの安心感につながるのですね。


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