【すくすくまとめ】乾燥から肌を守ろう!赤ちゃんの冬のスキンケア

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2019/02/01

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冬は特に肌が乾燥しがちな季節。赤ちゃんの肌のトラブルも多くなります。
赤ちゃんの肌のケアについて、育児情報番組「すくすく子育て」でご紹介した情報をまとめました。

専門家
馬場 直子(神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長)
福島 加奈子(国立成育医療研究センター 看護師・小児アレルギーエデュケーター)

冬の乾燥肌はトラブルのもと!

特に冬は冷たい空気と部屋の暖房のために空気が乾燥しています。皮膚もとても乾燥しやすく、トラブルも多くなるので保湿ケアが一層大切になります。生後2~3か月ごろまでの赤ちゃんの皮膚は、お母さんの胎盤を通して得たホルモンや胎児自身のホルモンによって、皮脂の分泌が一時的に盛んなため、潤っている状態です。しかし、生後3か月をすぎると、ホルモンの影響がなくなるため、皮脂の分泌が急激に少なくなり、非常に乾燥しやすくなります。(馬場さん)

健康な肌とドライな肌の違い
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健康な肌は、「アレルゲン」のような外からの刺激を防ぐバリア機能を持っています。
しかし、肌が乾燥し、ドライな肌になると、「皮脂膜」「角層」に隙間ができ、「アレルゲン」が奥にある表皮まで入り込んでしまいます。すると、外から異物の侵入を監視していると考えられている「ランゲルハンス細胞」が反応し、「アレルゲン」をキャッチします。そして、異物を排除するための炎症反応「皮膚炎(かぶれなど)」を引き起こします。

 

赤ちゃんのスキンケアのポイントは?

赤ちゃんの肌ケアで大事なことは、下の2つです。
(1)こすらずきれいにすること
(2)保湿・保護すること

例えば口の周りは荒れやすい上に、食べ物がついてしまいます。食物抗原の侵入を防ぐという意味で、食事のときのケアは大切です。口の周りを拭き取る場合は、オイルで湿らせたガーゼを使うと、優しくきれいに拭き取れます。乾いたガーゼだと、肌をこすり、刺激を与えてしまいます。
お風呂のときには、赤ちゃんの体をこすらずに、手で優しく洗いましょう。(馬場さん)
 

「お風呂上りに保湿」を毎日の習慣に

小さいうちから「お風呂から上がったら、体を拭き、クリームを塗る」ということを習慣づけてください。
赤ちゃんとのスキンシップだと思って、毎日続けることが大切です。夏は汗をかいて、軟膏のべたつきを嫌がる子が多いのですが、冬は乾燥も強くて夏ほどベタつきを感じないので、習慣づけやすい季節だと思います。(福島さん)
 

ローションやクリームはどのくらい塗ればいい?

保湿のローションやクリームは塗る量が大切です。

「手のひら2枚分ほどの範囲」に塗る量の目安
<ローション>1円玉の大きさぐらい
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<クリーム>指の第1関節分くらい
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おおよそ、背中は、手のひら2枚分、胸からお腹あたりまでの前側が手のひら2枚分に相当します。
顔や手足を加えた全身に塗る総量としては、「手のひら2枚分の量」の約5倍がちょうどいい量です。多いと感じられるかもしれませんが、これくらいたっぷり塗ってあげてください。
塗り立ては、結構ベタつきますが、ティッシュが貼りつくほどのベタベタ感がいいです。時間がたつにつれ程よくしっとりしてきます。(福島さん)
 

保湿のしすぎで肌が弱くなったりしないの?

赤ちゃんの肌はバリア機能が弱いのです。肌トラブルを起こしてから強い薬を塗るよりも、乾燥肌のときにケアすることで、バリア機能を補強した方がいいと思います。肌ケアによって肌が弱くなることはありません。
また、乾燥肌を放置し、外からの刺激が入ることで、かゆみが発生します。かゆみの神経は、健康な肌の場合は、表皮細胞の下までしか来ていません。しかし、ドライな肌(乾燥肌)の場合は、表皮などにできた隙間から、かゆみの神経が伸びます。そうなると、かゆみにとても敏感になり、「かゆみを感じると、肌をかく」「肌をかくと、皮膚が壊れる」「皮膚が壊れると、かゆみの神経が伸びる」というように悪循環が生まれてしまいます。(馬場さん)
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ステロイド入りの塗り薬を使っても大丈夫?

飲み薬や注射のステロイドは、長期間使用すると、全身に副作用が出ることがあります。
しかし、塗り薬のような外用薬のステロイドは、塗った箇所にのみ効きます。薬を塗ると必ず、炎症は治まり、皮膚から体の中に入ることはありません。全身への影響はないため、怖がらなくても大丈夫です。
ステロイドは、炎症を抑えるのに一番優れています。早く赤みを取る、かゆみを取るということにおいては、ステロイドに勝るものはありません。炎症を抑えるためには、必要な薬です。
自己判断ですぐに薬をやめてしまうと、炎症がぶり返すことがあります。薬をやめるときは、塗る回数をだんだん減らして、炎症がぶり返さないか様子を見ながら、ゆっくりやめるようにしてください。いつまでも炎症を長引かせないためにも、まずはステロイドで炎症をしっかりと抑えて、少しでも早く健康な肌に戻してあげることが大切です。(馬場さん)
 
ステロイドに抵抗のある人は、薬を薄く塗ってしまいがちです。薄く塗ると薬がしっかり効かないため、いつまでも薬を塗り続けることになります。薬はたっぷり塗って、炎症を短期間で治すようにしましょう。(福島さん)


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