ママ、パパも読んでいたよ!長く愛される絵本

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2015/11/04

本屋さんや図書館で、子どもが選んだ絵本を見たとき、思わず「なつかしい・・・!」のひと言が出てしまった経験はありませんか?
今回は、時代を超えて読まれるロングセラー絵本がテーマ。実際にわが家で読み継いでいる、ママも子どもも大好きな4冊をご紹介します。

くものシチュー、虫のおかゆ…うーん選べない!

どれがいい? どれなら食べられる? どれを手伝う? いろんな「どれが」を次々問いかけてくる『ねえ、どれがいい?』は、家のまわりがジャングルになったり、へびのジュースが出てきたり、小人の宝探しをお手伝いしたり、一つひとつの選択肢に夢とユーモアがあふれています。
子どもといっしょにママやパパもぜひ「どれがいい」か、選んで読んでみてください。1983年の作品ですが、2010年に改訳された新版が出ています。


『ねえ、どれがいい?』

作・絵:ジョン・バーニンガム
訳:松川 真弓
出版社:評論社

(あらすじ)
住むところ、食べるもの、バケーションの過ごしかた…「ねえ、どれがいい?」と問いかけながら、次々と繰り出される奇想天外な選択肢。子どもたちは「どれもイヤ」と言いながら、大喜びであれやこれや悩みます。


月からはるばるやってきた男の子


最近は日が短くなり、子どもと夕暮れの空を見上げると、お月様が顔を出しています。そんなとき頭に浮かぶ作品が、『つきのぼうや』。ずいぶん縦長の、めずらしいかたちの絵本です。
お月様に頼まれごとをされ、地上へと向かうつきのぼうやの旅物語。この絵本を読んで、遠く手の届かないお月様が、なんだかとっても親しい友だちのように感じられた記憶があります。夜空がきれいな季節、ぜひお子さんと手に取ってほしい1冊です。


『つきのぼうや』

作・絵:イブ・スパング・オルセン
訳:やまのうち きよこ
出版社:福音館書店

(あらすじ)
地上にいるもうひとりのお月様を探して、つきのぼうやは空から降りてきました。雲を抜け、鳥の群れを抜け、木の間をくぐり、煙を抜け、家の前を通って船着場から海の底へ。さて、つきのぼうやが持って帰った月とは…?


こんなパンやさんがあったらいいな


だるまちゃんシリーズなど多くのロングセラー絵本を手がける、かこさとしさん。『からすのパンやさん』も代表作のひとつです。
物語以上に忘れられないのが、ページいっぱいに描かれた、バラエティ豊かなたくさんのパン。ユニークなかたちで、これがまた、どれもおいしそうなんです。
さりげなく紛れ込んでいる、だるまちゃんや、かみなりちゃんのパンにもご注目。「どんな味かな?」「中身は何かな?」と、子どもと一緒に想像をふくらませてみるのも楽しいですね。


『からすのパンやさん』

作:かこ さとし
出版社:偕成社

(あらすじ)
からすのまち、いずみがもりのからすのパンやさんの家に、四羽の赤ちゃんが生まれました。おとうさんとおかあさんは、赤ちゃんが泣き出すたびにお世話をするので、パンは黒こげ、半焼き。おかげでお客さんは減ってしまいました。だけど子どもたちが成長すると…


子ども時代のわくわくや想像がよみがえる


最近、「木にのぼりたい!」と言い出したわが子に、読んで聞かせたのが『おおきな きが ほしい』です。
主人公といっしょに大きな木をのぼっていく気分で、夢中になってページをめくる子どもの姿は、いつかの自分を見ているようでした。そんな気持ちとリンクするように、本の中でもおかあさんが、自身の少女時代を思い出すシーンがあります。
忘れていたあこがれやわくわくを、よみがえらせてくれる…そんな魔法をかけてくれるのが、長く愛される絵本なのですね。


『おおきな きが ほしい』

作:佐藤 さとる
絵:村上 勉
出版社:偕成社

(あらすじ)
「おおきな おおきな木があるといいな。ねえ おかあさん。」こうして始まる、かおるが考える大きな木のストーリー。りすや小鳥が住み、ベッドもキッチンも見晴台もあって…と、想像はどんどん広がります。


紹介したほかにも、ロングセラー絵本はあげればきりがないほど豊富にありますね。みなさんの思い出の絵本は何ですか? ぜひ好きだった作品を、お子さんといっしょに読んでみてください。新しい思い出が加わって、きっと、もっとその絵本を好きになりますよ。

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