赤ちゃんの五感を刺激する絵本【親子で楽しむ絵本2017年11月号】

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2017/11/04

絵本読み聞かせ

色とりどりの絵を見て、音で言葉が入ってきて、ページが次々めくられることにドキドキして。絵本を読んでもらっているとき赤ちゃんの感覚は、想像以上にせっせと働いているのではないでしょうか。今回は絵本の中でもとくに、赤ちゃんの五感を刺激しそうな作品を選んでみました。


「ぱかっ」の響きが赤ちゃんは大好き!

ぱかっ

作・絵:森あさ子
出版社:ポプラ社

「たまごさん たまごさん」「わにさん わにさん」と呼びかけて、「ぱかっ」と出てくるのはなあに? 絵本の中で何度もくり返される「ぱかっ」という響きが赤ちゃんは大好き。わが家の娘が赤ちゃんの頃も「ピコッ」「ポンッ」などの破裂音(ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ、など)を聞くとにこにこでした。うさぎの中から「ぱかっ」と出てくる意外なものに、赤ちゃんはきっと大笑い。鮮やかな色使いもとてもきれいです。


お醤油のにおい、ほくほく食感・・・ヨダレが出そう!

たべもの

作:中江俊夫
絵:伊藤秀男
出版社:福音館書店

ページをめくるごとに、おいしそうなにおい、しょっぱさ、みずみずしさ・・・たべものを前にしたときのいろんな感覚が湧き上がる絵本。「もこもこ さといも」「くるんくるん こんにゃく」などリズミカルな言葉も心地よいです。とくに私がゴクリとしたのは「つるつる うどん」。お醤油とお出汁の香りが湯気に乗って届くようでした。さて、みなさんのお子さんはどの「たべもの」にゴクリとするでしょうか。


凹んだくねくね道をなぞったり触ったり


デコボコえほん くねくね!

作:クレール・ズケリ・ローマー
出版社:小学館

この絵本はその名のとおり、デコボコのくねくねがたくさんある絵本。デコボコと言っても、平らなページに盛り上がった部分があるのではなく、「へこみ」を作ってあるのがおもしろいところ。くねくねやうずまき形の「へこみ」を指でなぞって遊びます。形通りになぞらなくても、どの指を使ってもOK。小さな赤ちゃんなら、ちょんちょん触れてみるだけでも刺激的。自由に触って楽しんでみてください。


まるがたくさん集まって何になる?

まるまる ころころ

作:得田之久
絵:織茂恭子
出版社:童心社

大きいまる、小さいまる、色とりどりのまる、黒いまる。いろんな種類のたくさんのまるが目をひく絵本。たくさんのまるが集まって何になるのか、想像しながら読むとわくわくします。私はこの絵本にヒントを得て、折り紙でいろんなまるを作り、「何になるかな〜」と子どもと遊んだりしました。思いがけないものができてとても楽しいのでおすすめです。


赤ちゃんに絵本を読んでいると、大人にとっては「そこまで?」と思うような言葉や絵に、ものすごくハマることがたびたびあります。ぜひみなさんもお子さんの反応を楽しみながら、どこで感覚が刺激されているのか観察してみてくださいね。


この本を選んだ人

 
よこやま地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。

たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く作品をセレクトして紹介します!


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