ほめるより注意をしてしまう。もっとほめてあげたほうがいい?
娘は、どちらかといえば自分のことは自分でできるので、ほめてあげたい気持ちがあるのですが、子どもができることや、やろうとしていることをほめるより、そのとき気になったことを叱ってしまいます。例えば、ひとりでパジャマに着替えることができているのに、パジャマのリンゴ柄を見て「リンゴいただきま~す」と言って遊びだしたり、自分で手を洗うことができているのに、水で遊びだしたりした時、つい叱ってしまいます。もっとほめてあげたほうがよいのでしょうか?
(2歳8か月の女の子をもつママより)
考えさせるような言葉がけを
回答:岩立京子さん パジャマのリンゴ柄で遊ぶところは、とても想像力が豊かですね。そんなときは「パジャマを着てからのほうがゆっくり食べられるよ」と声をかけて、ママも遊びに参加して着替えを促すのもよいでしょう。 手洗いのときに遊んでしまうときは、ただ「早くしなさい!」と注意するより、「お水がもったいないから早く洗おうね」といった言葉がけをしてみましょう。すでに自分で手を洗う力は身についているので、子どもに考えさせるような言葉をかけることで学んでくれると思います。また、ほほ笑んだりうなずいたりしながら言葉をかけるとよりよいでしょう。
「最初に共感を伝える」をルールにする
回答:汐見稔幸さん 子どもに注意をするときは「最初に共感を伝える」ことをルールにしてはどうでしょう。例えば、バジャマで遊んで着替えないとき、まずは「おもしろいことを見つけたね」と声をかけて、子どもの気持ちへの共感を伝えます。その後に「でも早く着たほうがいいよ」と付け加えるのです。
子どもの遊びに共感して、一緒に遊んだりしても、なかなか遊びが終わらないときはどうしたらいいでしょう?
共感が伝わっていれば親の言葉を聞いてくれる
回答:汐見稔幸さん 子どもに共感が伝わっていれば、ママから「時間があまりないのよ」と言われたときに、子どものほうも考えてくれると思います。成長にしたがって、親の都合や気持ちも考えられるようになってきますので、大丈夫ですよ。
子どもの行動にイライラしてしまい、うまく気持ちを切り替えられず、共感を伝えることができない場合はどうしたらいいでしょう?
部屋に鏡を置いて自分の顔を見る
回答:汐見稔幸さん イライラしたときは「大きく息を吸って」と言いますが、余裕がない場合もありますよね。そんなときは、部屋に鏡を置いてみてください。そして、何か言ってしまいそうなときに、鏡で自分の怒っている顔を見るのです。そうすると、どんな表情を子どもに見せているのか、客観的に気づくことができます。また、みなさんはまわりにたくさんの大人の目があると、そこまで怒ることがないと思います。鏡は、その大人の目の代わりにもなるのです。鏡を見て「これはいけない」と感じて、共感の言葉からやりなおそうと落ち着いて考えることができるかもしれません。
すくすくポイント
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