授業中、座っていられるか心配…

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2021/02/20

出典:すくすく子育て[放送日]2021/02/20[再放送]2021/02/27

小学校にあがったとき、子どもが授業中ずっと座っていられるか心配です。家でも長時間座るような経験をしたことがありません。静かに座っていられるのは、せいぜい10分程度です。ママ友から「授業に見立てて30分くらい座ったよ」と聞いて、焦りを感じます。
でも、好きなことをしているときは、とことん集中します。例えば、辞書を開いて1ページごとにページ番号を書き込むことにはまっていて、1日に50ページほど書き進めます。今では1170ページになっています。先生の話も同じように集中してくれるといいのですが、家庭で何か準備したほうがいいのでしょうか。
(5歳 男の子のママ)

小学校は園と同じような活動からスタートする

回答:大豆生田啓友さん

多くの親が「小学校では、長い時間じっと座って先生の話を聞かないといけない」と思って、心配しています。でも、そもそもその認識が間違っているのです。
小学校の学習指導要領が改訂され、2020年度から「スタートカリキュラム」という取り組みが始まっています。小学校の教育も、幼児教育で大切にされてきた「遊び中心の生活」からスタートさせようというものです。園と同じような活動からスタートすることで、子どもが安心して自分を表現できるように工夫されています。そこから、少しずつ座って聞くような時間を作っていくわけです。
このように、親世代が経験した授業とは違うことを知っておきましょう。
じっと話を聞けるようになるために、家庭でできることはありますか?

親子で、座ってやりとりする時間を

回答:大豆生田啓友さん

お子さんは、1000ページ以上も数字を書くなど、好きなことに関しては集中していましたね。この時期は、子ども自身がやりたいこと・興味があることを大事にしてください。熱中できることからスタートすることが大事です。
例えば、家のリビングなどで、親子で10分ほど座って本を読んだり、絵を描いたりしてみましょう。勉強でなくても、ふだんからやっていることでいいんです。そのような時間を作って楽しみながら取り組めるといいですね。家での生活で、座ってすることをやってみることもひとつの方法だと思います。

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