ママとの関係を良くするには?

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2016/09/24

出典:すくすく子育て[放送日]2016/09/24[再放送]2016/09/30

「理想的な夫婦のありかた」はない

大豆生田 啓友さん回答:大豆生田 啓友さん

パパにもママにも言えることですが、他の夫婦のことは、うまくやれているように見えるものです。他の夫婦は良い面だけを見てしまうため、その夫婦のように良い夫婦であらねばならないという思いが強くなります。
しかし現実は、夫婦は小さいトラブルの連続です。「理想的な夫婦のありかた」があるわけではありません。このことは、夫婦でお互いに持っておくべき重要な共通認識です。

 

大日向 雅美さん回答:大日向 雅美さん

ひとつだけ、はずさないで欲しいポイントがあります。
それは、「夫婦は人生を一緒に生きる同志」だということです。ママたちも、パパがこの同志でいてくれることを望んでいます。このことをしっかりと押さえておけば、パパが何をやろうがやるまいが、たいしたことではないという風に落ち着くのではないかと思います。

また、ここでいう同志は「子育てを一緒に頑張る同志」ではなく、「人生の同志」です。
“ママとパパ”であったら、一緒に頑張るのは子どものことだけですが、“ママとパパ”である前に“ひとりの男性とひとりの女性”です。やがて子どもが巣立ったら、「長い人生の老後をともに生きる同志」でもあります。
したがって、「子育ての同志」だけでなく、「『人生をどうやって生きるか?』を分かち合える同志」だと考えて欲しいです。「子育てが終わったら何をしようか」といった風に妻の人生に関心を持ってあげてください。

老後に関心を持つときだけでなく、子育て中にもママがパパを同志だと感じた例があります。フランス人のママから、パパの家事・育児について聞いた話です。
彼女の夫は忙しく、家事・育児はほとんどできません。しかし彼女は、「私は幸せです」と言っていました。それは、彼女の子どもが聞き分けの無い年頃のとき、彼女に対して「やだ!」「うるさい!」など侮辱するようなことを言うと、パパはきぜんと「僕の一番大切な女性に君はなんて無礼なことを言うんだ」と言ってくれるからだそうです。
「僕の人生で一番大切な女性だ」とパパが思い、言ってくれる、それだけで、家事・育児をやってくれる、やってくれないを超越して、ともに生きていると思えるのです。

「人生の同志だ」と意識を変える具体的な方法として、夫婦で過ごすときは、ママ・パパではなく、名前で呼んでみることをオススメします。名前で呼び合うだけでなく、結婚前の写真や子どもがまだ小さいころの昔の写真を見ながら、「こんなことあったね」と、お互いにママとパパだけじゃなかったときを思い出してみてください。そこが、「人生の同志」のスタートです。
いつでも名前で呼び合うのではなく、子どもの前ではママ・パパと呼び合い、2人のときは名前で呼び合うなどもいいですね。
それは、あるときはママとパパであり、ある時は一人の女性と男性であり、あるときは働く人であり、といろんな自分があるほうが、自分の引き出しが多くなるからです。引き出しが多いほうが、夫婦ゲンカも上手におさまりますよ。


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