子どもの “考えるちから” を刺激する!かたち、色、数をテーマにした絵本

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2015/10/28

絵本のなかには、たくさんのかたちや色など、子どもの“考えるちから”を刺激する要素があふれていますね。
今回は、絵本のなかでもとくに、かたち、色、数をテーマにした「考える絵本」を集めました。

あらゆる「まる、さんかく、しかく」を探したくなる

「おかあさんといっしょ」2015年9月の歌「おもちゃのブルース」を作曲、演奏されている久住昌之さんの絵本です。
身近なシーンに、数々の「まる、さんかく、しかく」が描き込まれた『まる・さんかく・しかく』。
ページを開くたび、おべんとう、動物園、海のなか…いろんなところに散らばる「まる、さんかく、しかく」を探すのが楽しいです。
「人魚姫のイヤリングのかたちは?」「動物園でまるくなっている生き物は?」と、読み終わった後にクイズを出したり、お話にメロディをつけた歌も聴けたり(Youtubeで公開中)と楽しみが尽きない1冊です。

★ こちらの絵本は【全ぺーじためしよみ】ができます ★

『まる・さんかく・しかく』

作:久住 昌之
絵:久住 卓也
出版社:小学館

(あらすじ)
「まる、さんかく、しかく…たべものなーら…のりまき、おにぎり、サンドイッチ!」など、さまざまなシーンの「まる、さんかく、しかく」がリズム良く展開。
子どもでもすぐに覚えられ、ひとりでも、お友だちとでも、親子でも、声に出して楽しめます。最終ページには歌の楽譜付き。


ばあ!っと、元気よく飛び出す3色のえのぐ


えのぐのチューブから飛び出す、いろんな色とかたちを描いた『いろいろ ばあ』。1色だけでなく、青と赤、黄と青など、ふたつの色が混ざり合って色ができる場面もあります。
いないいないばあ、をする感覚で読めるので、赤ちゃんにもおすすめ。お話できるくらいのお子さんには、「混ざると、どうしてこの色になるんだろうね?」など、色の不思議、色の科学を、伝えていくのもいいですね。

★ こちらの絵本は【全ぺーじためしよみ】ができます ★

『いろいろ ばあ』

作:新井 洋行
出版社:えほんの杜

(あらすじ)
「いろいろ…」のかけ声でいろんな色が、いろんなかたちに大変身! 読む側、聞く側に笑顔が生まれる、おしゃれで楽しいベイビーブックです。


白は色? 黒は色? やりとりが楽しい色絵本


色の絵本をもうひとつ。『いろは いろいろ』は、初めて手に取ったとき、まず作者にびっくりしました。
読書が好きなママやパパはピンとくるでしょう、ノンフィクション作家・沢木耕太郎さんの作品です。
「みずいろ どーれ?」とママが色をたずねたら、となりのページから探してみましょう。そのうち、「しろは色じゃないの?」という素朴なギモンも生まれてきます。
ことばも絵もシンプル、「○○いろ どーれ?」→「これ!」と、たずねては答える繰り返しに、しあわせを感じる絵本です。


『いろは いろいろ』

作:沢木 耕太郎
絵:和田 誠
出版社:講談社

(あらすじ)
みずいろは どーれ? ちゃいろは どーれ? いろんな色をおぼえたら、ママやパパと読んでみよう。


とびきりへんてこで、とびきり愉快な数え歌


最後に紹介するのは、数の絵本のなかでもピカイチにおかしい『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』です。
一番手の1ちゃんから、いきなり飴を33個(!)も食べてしまう始末。続く2ちゃんも、3ちゃんも、4ちゃんも…へんてこなできごとが次々と、数え歌にのせて起こります。
さいとうしのぶさんの愉快な挿絵も相まって、とにかく隅々までおもしろい! 楽しく考え、楽しく学ぶのにふさわしい1冊です。


『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』

うた:高木あきこ
絵:さいとう しのぶ
出版社:リーブル

(あらすじ)
数字の1ちゃんから10ちゃんまでが、元気よく活躍するユーモラスなかぞえうたの絵本。それぞれの数字に個性があり、それぞれのページで楽しい場面が展開します。


正しく覚えることにはこだわらず、楽しく読みたい「考える絵本」。この絵本が、子どもの興味のトビラを開く、きっかけになりますように! ちなみに6歳になる娘は今でもときどき、数字の「8」をすっ飛ばして数を数えます。8ちゃんも忘れないで〜

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