どう答える? 子どもからの質問「生まれてこない方がよかった?」

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2017/12/21

出典:まいにちスクスク[放送日]2017/12/21[再放送]2017/12/28


「生まれてこない方がよかった?」

今回は、親がドキッとしてしまう「生まれてこない方がよかった?」という質問について考えます。


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講師:岩立 京子(東京学芸大学教授 東京学芸大学附属幼稚園 園長)
   汐見 稔幸(白梅学園大学学長(教育学))
子どもから思いもよらない質問をされて困ったことはありませんか?
そこで、子育ての専門家から、子どもからの手ごわい質問への「対応のヒント」を教えていただきました。

質問された時は、どのように対応すれば良い?

あまり心配せずに、「絶対生まれてきた方が良かったよ」「大好きだよ」と伝えてあげてください。 この質問は、きょうだいの上の子が聞いてくることが多いです。夫婦の関心が下の子に向いていることを感じとっているのです。
「赤ちゃんとボクとどっちがかわいい?」と上の子に聞かれた場合は、上の子の名前を言ってあげましょう。「きょうだいを平等に育てたいから、上の子の方がかわいいとは答えられない」というママもいますが、上の子は「自分の名前を言ってほしい」、下の子は「抱っこしてほしい」というように、きょうだいで求めていることが異なるため、個々が求めていることに答えてあげると良いですよ。
(岩立 京子さん)

「どうしてそんな風に思ったの?」と聞いて、子どもの目の高さになって目線を合わせて、子どもを抱きしめてあげたり、「大好きだよ」と伝えてあげたりしてください。
(汐見 稔幸さん)

この質問をするということは、子どもの心に何かあったということ?

「ボクのことを見て」「ママに甘えさせてよ」という気持ちの表れです。子どもは語彙力が少ないため、「生まれてこない方がよかった?」というような表現になるのです。
この質問は、子どもが「寂しがっている」という表れでもあるので、丁寧に対応してあげてください。
(汐見 稔幸さん)

専門家からの一言

子どもが、このような質問をすることができるということは、「こういう質問をすれば答えてくれる」という安心感があるということなので、とても良い親子関係であると言えますよ。
(岩立 京子さん)


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