親子で楽しむ防災メニュー~いちばん大切な水~

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2017/01/16

出典:まいにちスクスク[放送日]2017/01/16[再放送]2017/01/23


大人は体の60%、子どもは70%が水分。
被災時もしっかり水分補給をして脱水症状を防ぎましょう。


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講師:坂本廣子さん(料理研究家)
子育て中に家族が大きな災害にあったとき、気になる子どもの食事。いざという時、いったい何を食べさせてあげられるのでしょう。そこで、阪神淡路大震災で被災した経験がある料理研究家の坂本廣子さんに、普段から親子で楽しめる防災時の食事を教えていただきます。

水の保存量

保存に望ましいのは市販のミネラルウォーター。1日1人2リットルを、最低3日分保存しておきましょう。

水と一緒に保存しておきたいもの~経口補水液用「防災塩」~

9676471リットルあたり砂糖大さじ4、塩小さじ1/2を小さい袋に入れて、ペットボトルに付けておきます。袋を切ってペットボトルに入れて溶かすと、失われがちな塩分と糖分が補える経口保水液になります。

◎水があれば作れるレシピ「乾物サラダ」


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生鮮野菜が不足している時におすすめ。ポリ袋だけで調理が出来るので簡単です。

■材料(4人分)
・切干大根 15g
・わかめ(乾燥)3g
・寒天 4g
・水 1/2カップ
・白ごま 小さじ1/2
・焼きのり 1枚
・酢 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1/2
・ごま油1/2

■作り方
1、ポリ袋にちぎった寒天、切干大根、わかめを入れ、水を加えます。
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2、ポリ袋の口を閉じて、しばらく置きます。
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3、乾物が柔らかくなったら、ポリ袋の端をハサミで切り、水を絞り出します。
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4、ポリ袋を切り広げて、調味料を加え、和えます。
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5、のりとごまを加えて軽く混ぜます。
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災害のあと、水は必ず煮沸

2440災害のあとは衛生事情が悪くなり、抵抗力が落ちているので、飲み水は必ず煮沸してから飲むようにしましょう。白湯を飲むのが苦手な子どももいるので、ふだんから白湯を飲ませて、慣れさせておくといいでしょう。
煮沸に必要な熱源は、ガスや電気が止まっても使える「カセットこんろ」が便利です。ボンベは多めに用意して、無駄使いしないようにしましょう。

水と一緒に保存しておきたいもの~緑のお茶、スキムミルク~

抹茶や緑茶など緑のお茶を水と一緒に保存しておくと、ビタミンCや葉酸などを補給ができます。またスキムミルクはカルシウムの補給ができ、牛乳の代わりになります。
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◎「抹茶スキムミルク」

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■材料(1人分)
・砂 大さじ1
・抹茶 小さじ1/2
・上新粉 大さじ2
・スキムミルク 大さじ6
・お湯 300ml

■作り方
1、ポリ袋に抹茶と砂糖をよくまぜ、スキムミルク、上新粉をいれてさらによくまぜる。
2、鍋に水と(1)をいれてよくまぜ、火にかけてとろみがつくまで加熱する。


水と一緒に保存しておきたいもの~粉もの~

8034粉類も用意しておくと便利です。料理にとろみを付けると小さい子どもでも食べやすくなり、温かさも長持ちします。米粉は小麦粉よりダマになりにくので、とろみ付けには便利です。

◎米粉と水で作る「粉がゆ」


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■材料(2人分)
・米粉 50g
・かたくり粉 小さじ1
・水 500ml
・塩 小さじ1/2

■作り方
1、ポリ袋に米粉とかたくり粉を入れ、袋の口を閉めて、よく振って混ぜ合わせます。

2、(1)を水によく溶かし、火にかけます。
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3、こげないようによく混ぜながら、とろっとするまで煮ます。
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4、透明感が出てきたら、塩を加えて出来上がりです。
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◎「すいとん」

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■材料(4人分)
・豚肉 80g
・にんじん 50g
・さつまいも 60g
・大根 100g
・ごぼう 50g
・青ねぎ 2本
・塩 小さじ1
・しょうゆ 大さじ1/2
・水(差し水) 50ml
・だし(水 6カップ、いりこ 15g、だし昆布(トランプ大 1枚)
・すいとん(薄力粉 100g 水 80g)

■作り方
1、鍋にダシの水、昆布、いりこを入れてしばらく置く。火にかけて沸騰したら火を止めて昆布といりこを取り出す。

2、皮をむいた大根に包丁で縦に叩いて切れ目を入れ、それを鍋の上でそぐようにして切る。ゴボウはピーラーでささがきにする。人参は皮をむいて輪切りにする。
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3、豚肉はポリ袋で持って鍋の上でキッチンバサミで切りながら入れて煮る。途中差し水を入れる。
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4、塩、しょうゆを入れて味を調える。

5、すいとんはポリ袋に薄力粉と水またはだしをいれてよく混ぜ、タネを作る。よく混ぜたら、ポリ袋の空気を抜いてスプーンでとりだすか、又は袋の端を切って出てきたタネをキッチンばさみで切っておとして鍋にいれる。

6、火が通ったらねぎをキッチンバサミで切り入れてできあがり。

水とプラスアルファでいろいろな料理ができるんですね。いざという時のために、日頃から慣れておくといいですね。


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