子どものむし歯予防(4)いろんな方法を活用しよう

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2018/06/07

出典:まいにちスクスク[放送日]2018/06/07[再放送]2018/06/14


いろんな方法を活用しよう

むし歯を防ぐために、歯磨きだけでなく様々な方法を活用してみましょう。


子どものむし歯予防(4)いろんな方法を活用しよう

講師:宮新 美智世(東京医科歯科大学大学院 小児歯科学分野 准教授)
子どもをむし歯から守りたい! でも、毎日の歯磨きは大変です。
正しいむし歯の予防方法を知り、親子で楽しく歯磨きしましょう。

「デンタルフロス」を利用しましょう

磨き残しを少しでも減らすには、まず歯ブラシを優しく小刻みに使って表面の汚れを落とします。
その後、「デンタルフロス」を使って歯の間の汚れを落としましょう。歯と歯の間はむし歯ができやすいところです。
毎日とはいかなくても、「デンタルフロス」を使って歯の間をきれいにすることは効果的です。

デンタルフロス

歯科医院で予防方法を教えてもらいましょう

母子健康手帳には、歯の状態を記す部分があります。
これは、親が記録するためだけでなく、歯医者さんに歯の状態をチェックしてもらうためのものです。
検診のときだけでなく歯科医院に行った際にも、あらかじめ歯の状態を母子健康手帳に記入しておき、問題点をチェックしてもらいましょう。
むし歯になる前に歯医者さんに予防の方法を教えてもらういいきっかけになります。

母子健康手帳にある歯の状態を記す部分

歯磨き以外の予防方法も活用してみましょう

<「フッ素」の活用>

フッ素には大きく分けて3つの効用があり、これらの作用でむし歯になりにくい状態にします。
(1)歯質の強化
(2)酸の生成を抑える
(3)再石灰化の促進

フッ素の3つの効用

歯が生えて2年くらいの間は特に「フッ素」が有効です
歯科医院では、フッ素についてよく教えてもらったり、実際にそこで塗ってもらうこともできます。
ただし、フッ素は薬なので正しく使わなくてはいけません。使い方について、しっかりと指導を受けて使いましょう。

<「シーラント」の活用>

奥歯には、噛み合わせのシワがあります。
このシワに汚れがたまることが多く、むし歯が発生します。そのための予防手段の1つがシーラントと呼ばれるものです。
深い溝を予め埋めることで、食べかすや歯こう(プラーク)を溜まりにくくします。

シーラントのイメージ
奥歯の深い溝とシーラント後の歯のイメージ

しかし、シーラントで溝を埋めたから必ず虫歯にならないわけではありません。
食べ方の工夫がむし歯予防のためには何より重要です。薄味で、食事の間隔をあけ、ダラダラ食べさせないようにしましょう。

色々な方法を使って、賢くむし歯予防をしましょう。


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