黄色いめやに・白目の充血・まぶたの腫れは要注意〜目のトラブル〜

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「目やにがでる」「まぶたがはれる」など、赤ちゃんに目のトラブルが起こったときはどのように対処すればいいのでしょうか?鈴木先生にお話を伺いました。

suzuki_2鈴木博(すずきひろし) 
鈴の木こどもクリニック院長(東京都品川区)。日本小児科学会認定専門医、医学博士。昭和大学医学部客員教授。品川区議会議員。
クリニックでの診療のほか、院外でも小児医療や育児支援施策にも積極的に取り組んでいる。第一線の小児科医として、育児メディアで出筆や記事監修も多数。
鈴の木こどもクリニックHPは こちら

「黄色いめやに」「白目の充血」「まぶたの腫れ」は注意!

22_1「目やに」は、目が細菌に感染したときにみられます。生後まもない赤ちゃんの目頭に、白い目やにがついている程度なら心配ありません。しかし、黄色くてねばりのある目やにの場合は結膜炎の疑いがあります。また、生まれてからずっと目やにが出ているようだと「先天性鼻涙管閉塞」という病気が疑われます。ひどい目やに・白目の充血がある場合は、一度眼科を受診しましょう。

赤ちゃんがかかる目の病気

急性出血性結膜炎

《症状》
ウィルス性の結膜炎で、白目の充血・強い目の痛み・ゴロゴロとした異物感・まぶしさなどの症状が現れます。
症状は両目に広がりますが、一週間ほどで収まります。
1~4歳の子どもがかかりやすい傾向がありますが、日本では少ない病気です。

《ケア》
特別な治療薬がないので、二次感染を防ぎながら症状が治まるのを待ちます。
通常は、二次的な感染をふせぐための抗生剤や、消炎剤入りの点眼薬を処方します。
感染力が強いので、タオルなどの共用は避けましょう。
おふろでも感染するので、湯船に顔をつけないようにしましょう。
目のケアは、ティッシュで行い、ビニール袋に密閉して捨てましょう。
赤ちゃんの目のケアをしたら、よく石けんで手を洗ってください。

プール熱(咽頭結膜熱)

《症状》
アデノウィルスの感染症で、7~8月に流行します。
2004年に大流行したので記憶にある方も多いのではないでしょうか。
プールで感染することからこのような名前がついていますが、せきによる飛まつ感染が主な感染経路です。
40度近い熱が出て、頭痛、食欲不振、のどの痛み、首のリンパ節のはれなどの症状がおこります。
また、目の痛み、目やに、まぶしさ、充血などの結膜炎の症状も伴います。
このような症状が4~7日ほどつづきます。

《ケア》
アデノウィルス感染は、簡単な検査でわかります(アデノウィルス迅速検査)。
アデノウィルスには抗生剤は効かないのですが、眼科では、目の二次感染を防ぐために抗生剤入りの点眼薬や、消炎剤入りの点眼薬が処方されることがあります。
高熱が出るため、脱水症状に注意しましょう。

はやり目(流行性角結膜炎)

《症状》
プール熱と同じアデノウィルスが原因でおこります。
目やにがでて、涙の分泌が多くなり、まぶたの裏が腫れて真っ赤になります。
4~5日の間に反対側の目にも感染が広がります。
乳児では、ひどくなると結膜の上に偽膜という膜ができたり、白目がブヨブヨする「結膜浮腫」になります。
さらに、角膜にまで炎症が広がると、症状が治まってきた頃に黒目に白い斑点が出て、目がにごってくることがあります。
その他にも、耳の前のリンパ節が腫れるなどの症状もあり、重症化しやすいので、眼科での治療が必要です。

《ケア》
目のほかには症状はありません。
はやり目は、プール熱と同じようにアデノウィルスの感染症なので検査で診断可能です。
眼科での主な治療は、二次感染をふせぐための抗生剤や、炎症をやわらげる薬の点眼をして回復を待つことです。
また、黒目のにごりには、ステロイド点眼薬を使用します。
1~2週間ほどで回復しますが、完全によくなるまでは定期的に眼科での診察を受けることが大切です。

先天性鼻涙管閉塞

22_2《症状》
目頭にある涙が鼻に流れ込む管に、生まれつき膜があるため、つまりやすくなる病気です。
涙が鼻に流れこみにくいためいつもなみだ目になり、目やにが出ます。
「涙のう(涙のためる袋)」が細菌感染すると、目のつけ根に黄色い目やにがたまります。

《ケア》
「涙のう」をマッサージしたり、抗生剤の点眼薬を使います。
マッサージの方法などは眼科医の指導で行います。
改善しない場合は、「ブジー」と呼ばれる細い針を鼻涙管に通し、膜をやぶって治します。
針というと怖いようですが、慣れた眼科医が行えばあまり痛みもありません。

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