第3回:ハブラシだけで、お子さんの歯、ホントにきちんとみがけていますか?
見えないところにひそんでいる、ムシ歯の原因って?
イメージこのページでは、これまで、ムシ歯になりやすい子どもの歯の構造や、幼児期や歯の生え替わり期に効果的なハブラシの選び方などについて紹介してきました。
近年は歯の健康について注目が集まっているせいか、お子さんの歯の健康に気を遣っているというママ、パパも増えているようです。
しかし、十分注意していてもムシ歯になってしまった……という経験を持つ方もいらっしゃるのでは? それは「かくれプラーク」のせいかもしれません。そこで今回は、かくれプラークについてお話します。

プラーク(歯垢)とは、歯の表面にこびりついた細菌のかたまりのこと。この中に存在するミュータンス菌などが、口の中に残った食べ物の糖分を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことによってムシ歯となり、みなさんを悩ませるわけです。
ちなみに、プラークは粘着質で水には溶けないので、うがいをしても落とせません。だから、プラークと、その材料となる食べかすをきれいに落とすために、毎食後のブラッシングが大切になってくるのです。
でも、しっかりみがいたつもりでも、ハブラシが届きにくい部分には、どうしてもみがき残しができてしまいます。それが、「かくれプラーク」なのです。
かくれプラークをやっつけよう!
ムシ歯になりやすい場所かくれプラークが特に残りやすいのは、下記の部分だといわれています。
(1)歯と歯の間
(2)歯の裏側
(3)歯と歯肉の境
(4)奥歯の溝
これらは、ムシ歯になりやすい部分でもあります。特に意識してブラッシングしましょう。お子さんは意識的にみがくことが難しく、どうしてもみがき残しが多くなってしまいます。だから、ママ、パパの手による仕上げみがきは必須です。
口の中がよく見える明るい場所に仰向けに寝かせて、ブラシの毛先が、先ほどの(1)〜(4)の部分にきちんと当たっていることを確認しながらみがいてあげてください。
デンタルリンスでしっかり殺菌
だ液中の細菌数のイメージどんなにていねいにみがいても、かくれプラークを撃退するのには限界があります。口の中の細菌は、ほうっておくと、1日で1個が1億個にも増えるといわれています。だから、少しでもみがき残しがあると、かくれプラークはあっという間に増殖。口の中は細菌だらけとなり、たちまちムシ歯菌も増えてしまいます。そこで、ハブラシと一緒に、殺菌剤配合のデンタルリンスを使ってみてはいかがでしょうか。ハブラシが届きにくい部分まで浸透して、ムシ歯菌の増殖を抑えてくれます。特に、寝ている間は、抗菌作用などを持つ唾液の分泌量が減って細菌が増えやすいので、寝る前に殺菌剤配合のデンタルリンスがおすすめです。

どんなに注意してみがいても残ってしまう、かくれプラーク。そして、子どもの歯は酸に溶かされやすく、とってもデリケート。お子さんのムシ歯予防は大人の義務ですよ。ママ、パパがしっかりケアしてあげてくださいね。
■監修■高橋智秀小児歯科認定医を経て小児歯科専門医取得。鶴見大学大学院修了。
鶴見大学小児歯科勤務後、横浜市に、子ども専門の小児歯科クリニック、古町橋こども歯科クリニックを開業。
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