
家を買おう!と思ったら、モデルルーム見学をする一方で、資金計画を立てることも大事。先に価格帯をイメージしてからモデルルームを見学すれば、資金計画に無理がない物件を冷静に選ぶことができます。特に今年は、金利も低く、ローン減税や固定金利長期プランの商品もでているので、かなりお得です。まずは、家を買うときお金にまつわるお話をしましょう。
氏家祥美(うじいえよしみ)
ファイナンシャルプランナー(株)エフピーウーマン取締役 一人ひとりのライフスタイルや価値観にあったお金の貯め方・増やし方を見つけるサポートをすべく、講演・執筆・取材・個人相談と幅広く活動中。
無理なく買える物件は、年収の5倍がひとつの目安。年収が600万円なら、その5倍の3000万円が一つの基準となります。そのうち、頭金として2割、諸費用を1割用意すると、購入時に自己資金として物件価格の3割、900万円が必要ということになります。残りの8割については、住宅ローンを借りることになります。
家計のバランスから考えると、住居費の割合は手取りの25%以内がひとつの目安になります。手取り月収が40万円なら、10万円のなかにローンの返済や管理費、修繕積立金がすべて含まれるのが理想的。これを越えてくるようだと、食費や教育費やレジャー費など他の支出をどこか減らさなくてはなりません。
一般的な家庭には、返済計画が立てやすい長期の固定金利型のローンをお勧めします。反対に、借入額が少ない人や、家計に余裕がある人は、固定金利よりも目先の金利が低い変動金利を選んでもいいでしょう。固定金利期間選択型は、あらかじめ決めた固定金利期間が終了した後、次の金利タイプを選べるというもの。銀行のローンなどでは多く採用されています。
長いあいだ、低金利が続いています。ただし、日本の政策金利が0.1%と限りなくゼロに近い状態なのでこれ以上大きく住宅ローン金利が下がることは考えにくい状態です。
銀行のキャンペーン金利のなかには、お得感のあるローンが増えています。とくに、当初10年間固定金利タイプには10年間金利が2.2〜2.3%程度に抑えられているものもあり、利用価値が高くなっています。ずっと金利が上がらない全期間固定金利型では、やはりフラット35。ローン保証料がかからない点も魅力的です。
年末住宅ローン残高の1%相当が、10年間にわたって所得税から控除されるという制度。2009年・2010年の入居分については、借り入れ上限が5000万円に引き上げられたため、10年間で最大500万円の減税が受けられることになりました。所得税から減税しきれなかった分は、最大9万7500円を上限に住民税からも差し引くことができます。
追加経済対策の一環として、平成22年12月末までの期間限定で、贈与税の非課税枠が拡充されました。親や祖父母から贈与を受けて住宅を買う場合、従来の年間110万円の非課税枠に新たな非課税枠500万円が加わって、最大610万円までの贈与なら、贈与税がかからなくなりました。
