赤ちゃんの足を育てよう 〜からだの土台を作る靴の選び方〜

赤ちゃんの足の健康は、からだ全体の成長にも大きく関係しています。そこで、足と靴の専門医である内田俊彦先生に、赤ちゃんの足を丈夫に育てるためのポイントと正しい靴選びについて教えていただきました。

■正しい姿勢は、足元から

足はからだの土台になります。まず足が安定しなければ、その上にあるひざ関節、股関節、脊柱もまた安定しないのです。足が不安定だと、からだ全体の姿勢が悪くなります。すると「疲れやすい」「運動能力が低下する」など肉体面ばかりではなく、「集中力や持続力がなくなる」など精神面にも影響がでます。

■大人になっても健康な足でいるために

そのポイントのひとつは靴選びです。2000年に靴の先進国であるドイツの靴産業連盟が出した声明によると、「子どもの98%は健康な足をもって生まれてくる。大人の60%は足の障害で苦しんでいる。それらの障害や足の変形は、靴が小さすぎたり、大きすぎたり、トーライン(つま先の形)が先細りであったり、幅が広すぎたりする足にあわない子ども靴を通しておこる」とあります。これは、子どものころからはいている靴によって、足にトラブルが起こっているということを示しています。つまり、子ども時代の靴選びは、大人になった時にまで影響するということなのです。小さい頃から足にぴったりな正しい靴を選んであげることは、赤ちゃんが将来困らないための親のつとめとも言えるわけです。

■靴のサイズは立体的に測る

子ども時代の足は、大人になったときにそのからだを十分に支えることができる土台となる足をつくる大切な時期です。ところが、子どもの靴をみてみると、長さは問題ないのですが、幅や外周(足囲)の表示がほとんどありません。これは大人の靴も同様です。幅や足囲に関心がないのは、靴をはいたとき「どこもあたらない靴が良い」という間違った認識があるからだと思います。しかし、元来靴は、長さ・幅・足囲の3つのサイズが足にフィットしてはじめて「ぴったり」といえるのです。ほどんどの人は靴が合わないというと、今はいているよりサイズを大きくしますが、幅の狭いものを試そうという人はいません。3歳くらいまでの乳幼児の場合も同様で、「歩かない」「靴をはきたがらない」「すぐ転ぶ」などの場合、長さのサイズは合っていても、幅が広すぎたり足囲が大きすぎて、靴がフィットせず歩きにくいからかもしれないのです。赤ちゃんの顔がそれぞれに違うように、足の形も違うのですから「長さ・幅・足囲の3サイズがぴったり」な歩きやすい靴を選んであげたいものです。