赤ちゃんの耳・鼻の健康管理 〜こんなときは耳鼻科にいこう〜
赤ちゃんの小さな耳や鼻、お口の中やのどのトラブルは、奥のほうが見えないだけに心配です。そこで、どんなとき耳鼻科を受診したらいいのか、西城耳鼻咽喉科・アレルギー科の西城隆一郎先生にお話をうかがいました。
■耳や鼻の病気は「根気よく」通院することが大切」
もし、赤ちゃんがたびたび中耳炎と診断されたり鼻水が続いたりする場合は、耳や鼻の病気にかかりやすい体質の可能性があります。そういう場合、カゼをひいたと思ったらすぐに中耳炎や鼻炎・副鼻腔炎をおこしたりします。すぐに治らずに何度も通院しなければならなかったり、治ったと思ったら再発したりすることが多いようです。しかし、乳幼児期に頻繁に通院していたお子さんも、だんだん抵抗力がついてきて、ほとんどの場合10歳くらいまでには、耳鼻科の病気にかからなくなってくるものです。耳鼻科の病気は、放置すると慢性化したり、治りにくくなったりすることが多いので、大変だとは思いますが、気になる症状が出たら、早めに受診して根気よく治療することがとても大切です。
乳幼児の場合、まず小児科を受診することが多いと思いますが、耳や鼻の中、のどの奥や口の中の病気は耳鼻咽喉科専門医でないと処置がむずかしい場合もありますから、相談できるかかりつけの耳鼻咽喉科の先生を見つけることをおすすめします。小さなお子さんに付き添って何度も長期に通院するのは、大変ですが、医師の指示を守って、根気よく治療をつづけてください。
■こんなときは耳鼻咽喉科へ
《耳のトラブル》
●耳を痛がる、耳から膿や汁がでてきた
⇒急性中耳炎・外耳炎
●原因不明で機嫌が悪い、熱が3日以上つづく
⇒急性中耳炎
●耳が聞こえにくい、耳を気にする、呼んでも振り向かない、テレビの音を大きくする
⇒滲出性中耳炎
●あきらかに耳垢がたまっている
⇒耳垢栓塞(耳垢が硬く固まって栓のようになり、器具や薬を使って処置しないととれない状態。)
左:内視鏡(ファイバースコープ)でみた耳垢栓塞
耳垢が固まって、耳の奥がまったく見えない状態
右:耳垢がとれて鼓膜が見えている状態
(写真提供:西城耳鼻咽喉科アレルギー科)
《鼻のトラブル》
●透明な鼻水が続く、くしゃみをよくする ⇒アレルギー性鼻炎
●ネバネバした鼻水が3日以上続く ⇒鼻炎・副鼻腔炎
●たんがからんだ咳が続く ⇒副鼻腔炎(鼻水がのどにまわっている)
●鼻血を繰り返す ⇒鼻出血症