赤ちゃんの肌トラブル 〜おしり&汗のトラブル〜

敏感な赤ちゃんの肌は、日常生活の刺激でもトラブルをおこしがち。赤ちゃんに多い肌トラブルについて、鈴の木こどもクリニックで皮膚科の診療にあたられている河原亜紀子先生にうかがいました。

■オムツかぶれ・あせもは、トラブルの原因をすばやく取り除くことが鉄則

夏は、オムツ内の温度も上昇するため、かぶれやあせもができやすくなります。オムツかぶれ対策の基本は、オムツが汚れたらすぐ取り替えること。特に最近の紙オムツは進化していて、排泄物の不快感が少ないので、赤ちゃんの様子を見ながら、こまめに取り替えて、おしりをかぶれの原因から守りましょう。あせも対策についても、汗をかいたら洗浄し、清潔な服に着替えるなど、こまめなケアが大事です。

≪オムツかぶれ≫

★原因と症状

おしっこやうんちに含まれるアンモニアなどによって、おしりの皮膚が刺激されたり、肌とオムツが擦れたり、オムツ内の水分で蒸れて起こる皮膚炎です。 悪化して皮膚がむけると痛くなるので、赤ちゃんの機嫌が悪くなり、オムツ替えのときに腰が逃げたり、おしっこのたびに大泣きすることがあります。 また、お風呂のお湯がしみて、お風呂嫌いになってしまうこともあります。 特に軟便のときなどは、ぬるま湯の座浴やシャワー浴でよく流してください。

★ケア

オムツ交換をなるべくマメにして、オムツの中が長時間、高温・多湿にならないように心がけてください。皮膚炎の予防という観点からすると、紙オムツがおすすめです。どうしても布オムツを使う場合は、「平織り」ではなく柔軟性のある「あや織り」の生地を選んでください。紙オムツの場合は、通気性がよいもの、ジャストサイズのものを使いましょう。股のギャザーがきつすぎると皮膚炎をおこすことがあります。また、市販のおしり拭きは刺激になる場合があるので、オムツかぶれを起こしているときの常用は避けたほうがいいでしょう。 また、ウンチやおしっこのあと、おしりを洗浄したら、よく水分を取ってから新しいオムツをあててください。 洗ってそのままにしてしまうとカビが生えてしまうことがあります。 オムツかぶれには油性の軟膏(白色ワセリン)などの水をはじくものを塗っておくと、かぶれの予防ができます。

≪カンジダ皮膚炎≫

★原因と症状

症状はオムツかぶれと似ていますが、「カンジダ菌」というカビ(真菌)の感染症です。 オムツかぶれだと思っていて、ケアをしても治らない、紅いブツブツができている、 白くレースのように皮がむけてきたという場合、カンジダ皮膚炎に移行していることがあります。

★ケア

まず受診が必要です。確定診断は、顕微鏡でカンジダ菌を直接見て確認します。治療は抗真菌剤を使います。さらに、オムツ内の環境改善が必要です。オムツをこまめに替えて、洗浄し、清潔にすることを心がけてください。

≪あせも≫

★原因と症状

体は汗をかくことで体温調整をしていますが、汗がたまることにより皮膚に小さい水疱や赤いブツブツができます。これがあせも(汗疹)です。あせもは、子どもが泣いたり、高温の環境で汗をたくさんかくとでき、赤いものはかゆみを伴います。 赤ちゃんは大人と同じく体に200〜300万個の汗腺がありますが、体重あたりの体表面が大人にくらべて大きいため、汗によると皮膚トラブルがおこりやすいのです。特に額、首、わきの下、陰股部、ひざの裏などがあせもになりやすいポイントです。

★ケア

清潔第一、吸湿性のいい素材の服を着て、汗をかいたら着替えるのが基本です。 あせもがひどいときは、まめにシャワーを浴びると予防効果があります。 暑い季節には、空調を上手に利用するなどして、汗をかきにくい環境をつくってあげてください。 また、寝返りを打てない赤ちゃんは、こまめに抱き上げたり、背中の襟にガーゼなどをはさんで、汗をかいたら取り替えてあげるのもいいでしょう。治らないときやひどくなったときは皮膚科を受診してください。