赤ちゃんの肌ケア 〜紫外線対策〜

赤ちゃんのスキンケア、していますか? 赤ちゃんの肌のお手入れについて、鈴の木こどもクリニックで皮膚科の診療にあたられている河原亜紀子先生に、お話をうかがいます。

■赤ちゃんの肌は紫外線に無防備

肌機能が発達途中の赤ちゃんの肌は、ただでさえ紫外線に無防備です。紫外線をブロックするメラニンを生成する力も弱く、悪影響をまともに受けてしまいます。また、人間は生涯であびる50%の紫外線を18歳までに浴びると言われています。皮膚がんは、紫外線の悪影響が長い年月に蓄積されて発症します。子どもの将来のためにも、乳幼児期から紫外線を避ける生活を心がけましょう。

■ママと赤ちゃんのUVケアライフ

基本的には、ママのUVケアと同じだと思ってください。晴れた日の外出時にはUV対策をする、帽子をかぶるなど、ママがしていることを赤ちゃんにもしてあげてください。

UVケアライフの心得

  • ・晴れた日の外出には、ママも赤ちゃんも帽子をかぶり、なるべく肌を露出しない
  • ・公園では、木陰など直射日光の当たらないところで遊ばせる
  • ・お散歩や外気浴のときも、シェードや帽子、日焼け止めなどで肌をカバーする
  • ・紫外線の強い季節は、午前10時から午後2時くらいまでの外出をさける
  • ・UVA(紫外線A波)はガラスをも通過するため、日当たりのいい室内にいる時でも影響があるので注意する
  • ・紫外線の強い地域に出かけるときは、特に予防を心がける(海岸・山・リゾートなど)
  • ・赤ちゃんといるときは、紫外線の強い海岸などで長時間すごさないようにする

■UVケア用品について

サンスクリーンクリームやローションで紫外線ブロックをする場合は、厚めにたっぷり塗るのがポイントです。(市販の日焼け止め商品は、皮膚1平方センチメートルに2mgを塗った場合で測定しています)商品によっては、塗ったあと肌がかなり白くなったり、べったりと厚塗りになったりすることもあり、赤ちゃんの肌への影響が心配になるかもしれません。しかし、紫外線対策のために、露出する皮膚にはぜひ使っていただきたいのです。ベビー用のものを選ぶのはもちろんですが、その際、透明タイプよりも、白くてベったりするタイプのほうが、刺激も少なくできています。また、長時間外にいると、汗や皮脂でとれてしまうので、3〜4時間ごとにつけ直してあげてください。赤ちゃんのUVケア用品を選ぶときは、下表を参考に、成分表示をチェックしてみてください。

つけごごち 見た目 効果 有効成分 肌への影響
ベタベタタイプ
(のびない)
白くてべったり UVを散乱 二酸化チタン・酸化亜鉛・タルク ・影響はでにくい
・UVAにも有効
サラサラタイプ
(のびがよい)
透明 UVを吸収 パラアミノ安息酸・ベンゾフェノン系・ベンゾイルメタン系 ・体質によってアレルギー性皮膚炎をおこすことがある

■SPFとPA

日焼け止めクリームやローションなどには、SPF(UVBからの防御力)やPA(UVAからの防御力)といった表示があります。これは紫外線の影響をどのくらいブロックできるかをあらわした数値です。下表を参考に使い分けてみてください。また色白で紫外線に弱い傾向の肌タイプの赤ちゃんの場合は、SPFやPAレベルの少し強めの製品を選んだほうがいいでしょう。

SPFとPAの用途別レベルの目安

用途 SPFレベル PAレベル
普段の生活 10
屋外スポーツ 10〜30 ++
海・山・南の島などのリゾート地 30〜50 +++