これからの小児科 〜病後児保育と病児保育〜
働いているママやパパが一番困るのが赤ちゃんの病気です。そこで、体調の悪い赤ちゃんを安心して預けられる施設「病児保育施設」について、鈴の木こどもクリニックの鈴木博先生にお話を伺いました。
■油断できない「病気の回復期」の赤ちゃんを預かってくれる病後児保育
熱も下がって、元気になったけれど、まだまだ本調子ではない回復期(※1)の赤ちゃんを、いつもの集団保育へ戻すのは心配です。そんなとき赤ちゃんを一時的に預かってくれるのが、「病児後保育」を実施している保育施設です。専用のスペースで、専任の保育士さんがケアをしてくれるこういった施設は、市町村の公立保育園や社会福祉法人の委託運営などさまざまです。全国的に以前よりも増えているようです。その背景には、厚生労働省が平成6年から実施している「乳幼児健康支援一時預かり事業」があります。仕事と育児の両立を促進する対策の一環として、国から市町村に補助金を出し、病後児保育の施設運営をサポートする制度です。お住まいの地域にはどんな施設があるか、一度調べておくとよいでしょう。
※1 赤ちゃんの病状が、「回復期」(感染や重症化の心配のない状態)かどうかは医師の診断が必要です。
※各地域の病児保育の施設は、「全国病児保育協議会」のホームページで調べることができます。
■小児科の運営する施設なら、急な発病の赤ちゃんも預かってもらえる
赤ちゃんが下痢や嘔吐をしているけれど、どうしても仕事が休めないというとき、熱のともなう病気の急性期のとき、赤ちゃんを預かってケアをしてくれるのが病院やクリニックが運営する「病児保育」施設です。「乳幼児健康支援一時預かり事業」の助成を受けて運営しているのは「病後児保育」と同じですが、必要なときにすぐ医師の診察を受けることができ、薬ものませてもらえるので、病気の赤ちゃんを安心して預けることができます。こちらも施設によっての条件(※2)やシステムが違います。あらかじめ地域の情報をチェックしておくと、いざというときに働くママやパパの強い味方になるでしょう。
※2 病児保育施設は基本的に保育園なので、伝染性の強い病気や入院の必要な重症のお子さんは預かれません。