口の中のトラブル

赤ちゃんが食事を食べたがらず、機嫌の悪いときは、口の中のトラブルの場合があります。赤ちゃんの口の中の病気にはどんなものがあるのでしょうか? 鈴木先生に伺いました。

■赤ちゃんの食事に影響する口の中

口の中の粘膜に口内炎ができると、痛がって食事を食べたがらなくなります。口内炎はさまざまな感染症や、特定のビタミン欠乏症の症状ということもあるので、注意が必要です。赤ちゃんが食事を食べたがらないような場合は、早めに小児科を受診しましょう。

【口の中にトラブルがおこる主な病気】

●ヘルパンギーナ

《症状》

夏から秋にかけて乳幼児にはやる夏かぜの一種です。のどにできる水疱や口内炎がひどく痛むため、ものがのみ込めなくなります。また、39度以上の熱やおう吐を伴うこともあります。通常は、3日ほどで熱は下がり、口内炎も1週間ほどで治ります。

《ケア》

脱水症状をおこさないように、少しずつこまめに水分補給をしましょう。食事はのど越しの良いものを与え、食後は白湯で口の中を清潔に保ちましょう。症状が重く水分を十分に取れない場合は、点滴をすることもあります。またウィルスが3〜4週間ほど便に排出されるので、おむつの取り扱いには気をつけましょう。

●手足口病

《症状》

乳幼児によくみられる代表的な夏かぜで、口に口内炎、手足に水疱ができる病気です。口の中一面に赤い斑点と口内炎ができて、とても痛がり機嫌が悪くなります。手足には赤い斑点と硬い水疱ができますが、かゆみなどはありません。通常は3〜4日で症状がおさまります。

《ケア》

特別な治療法はなく、痛みがひどいようなら痛み止めが処方されます。ヘルパンギーナと同じく、食事の内容と水分補給に気をつけ、口内を清潔に保つように心がけてください。また、便にはウィルスが2〜3週間ほど排出されるので、おむつの扱いには気をつけましょう。

●ヘルペス性歯肉口内炎

《症状》

「単純ヘルペスウィルス」に初めて感染したときにおこる病気です。1〜4歳くらいの乳幼児に多く、突然40度近い熱が出て、よだれの分泌が多くなり、食事がとれなくなります。また、機嫌も悪く、夜泣きをすることもあります。歯茎が赤くはれ上がり、「アフタ」という潰瘍が点々とでき、ひどいときは出血をします。口の中の粘膜にも「アフタ」ができたり、唇のまわりに水疱ができる場合もあります。
重症の場合は、高熱が5日〜1週間ほど続きます。2回目以降の感染は、「口唇ヘルペス」と言って、かぜの回復期や疲れがたまったときに唇に水疱がでるようになります。

《ケア》

解熱剤を処方されたり、「アフタ」に軟膏を塗って対応します。また抗ヘルペスウィルス剤が処方されることもあります。食事はのど越しの良いものにしましょう。水分もスプーンやスポイトなどでこまめに与えるようにしましょう。水分が十分にとれず、ぐったりしてきたら、点滴が必要なこともあるため、診察を受けて下さい。