赤ちゃんの食事の基礎知識
年末年始は、クリスマスやお正月など、パーティや来客などがある季節。赤ちゃんもごちそうを食べる機会が多くなります。そこで今回は、赤ちゃんから幼児期の「食事のとり方」について鈴木先生にうかがいました。
■5か月から離乳がはじまり2歳で消化吸収機能はほぼ完了
赤ちゃんは、5か月くらいから離乳食が始まり、だいたい1歳3か月くらいまでに栄養の大部分を食物から摂れるようになります。そして、だんだんと母乳、ミルクを卒業していくことになります。また、1歳半をすぎると、奥歯(乳臼歯)が生えてきますので、そしゃくすることも上手になり、食べられる食品も増えていきます。そして2歳すぎると、消化吸収する機能は、ほとんど大人と同じとなります。
■乳幼児期は「塩分」「糖分」「生もの」に注意
乳幼児期の食事で気をつけたいのは、「濃い味付け」「甘いもの」「塩分」です。特に塩分は注意。小さな子どもは腎機能が未熟なため、塩分の高い食事を与えると、血液中のナトリウム濃度が高くなってしまいます。このため、腎臓に負担がかかり、脱水、発熱を引き起こすこともあります。また、濃い味の食事は、カロリーが高いことも多く、肥満の原因にもなります。濃い味に慣れてしまうと、うす味の食事をいやがるようになるので、子どもが小さいうちはできるだけ薄味を心がけましょう。
また、お正月には、刺身などの生ものが出される機会も多いと思いますが、乳幼児に生ものは好ましくありません。大人はおいしく食べられても、抵抗力の低い乳幼児では、生ものの寄生虫や細菌に感染する危険や、アレルギーの心配もあります。できれば、3歳くらいまでは生の魚介類は控えたほうがいいでしょう。
■アレルギー症状がでたからといって、神経質にならないで!
離乳をすすめる上で心配なのが、食物アレルギーではないでしょうか。食物アレルギーとは、特定の食物を食べたとき、アレルギーの反応によっておう吐や下痢、じんましんなどの症状がでることです。症状は食べてすぐにでるときと、数時間〜半日以上たってでるという場合があります。
赤ちゃんは、食物を消化吸収する働きが未熟なため、食物を十分細かく分解して吸収することができず、アレルギー症状を引き起こしてしまうことがあります。しかし、成長とともに内蔵機能が成熟してくると、アレルギー症状は起きにくくなります。
アレルギーの原因になるもので、もっとも多いのは、「卵」「牛乳」「大豆」です。しかし、卵(特に黄身)や牛乳(1歳以降から与えても可)などは、栄養価も高く、赤ちゃんにとっては、とてもすぐれた食品です。赤ちゃんに特に問題がないようならば、普通に与えても構いません。
■「アレルギー?」と思ったら…
赤ちゃんのときには、いろいろな食品を経験させることも大切です。しかし、家族の中に強いアレルギー症状がでる人がいたり、湿疹がたびたびでているような場合は、卵を食べさせるのは1歳以降からにしましょう。もし、特定の食物で湿疹が広がっているなど、食物アレルギーの疑いがある場合は、小児専門医かアレルギー専門医に相談して下さい。原因が何か厳密に調べた上で、食物を除去するか検討することになります。母親の自己判断で食事制限をするのはやめましょう。