赤ちゃんが吐いた 〜おう吐を伴う主な病気〜
月齢の低い赤ちゃんはちょっとしたことで吐きます。心配ないことも多いですが、気をつけなくてはいけない「おう吐」もあります。今回は、「おう吐を伴う病気」について、鈴木先生にうかがいました。
■赤ちゃんが吐いた!まずチェックするポイントは?
●赤ちゃんの機嫌
母乳やミルクを「ゲボッ」と吐いても、すっきりした感じで、機嫌がよければ様子を見てよいでしょう。赤ちゃんの場合、ちょっとした刺激でも吐いてしまうので、吐いたからといって病気にかかっているとはかぎりません。ただ吐いたあと、顔色が悪かったり機嫌が悪いなど、いつもと様子が違うときは病気の可能性があるので、かかりつけの小児科を受診してください。
※生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんが、飲んだおっぱいやミルクをだらだらと口から出すことがよくあります。これは「溢乳(いつにゅう)」といって、口の中のミルクがあふれただけで、「おう吐」「吐乳」ではありません。「おう吐」とは、いったん胃に入ったものが逆流して、出てしまうことをいいます。
■赤ちゃんの下痢でいちばん怖いのは脱水症
●体重の変化
母乳やミルクを飲んだあとに、たびたび吐くようなことがあっても、体重が増えていれば栄養が取れているということなので、様子をみてもよいでしょう。もし体重が減っているようなら、栄養不良の可能性があります。この場合、病的なおう吐も考えられますので、一度かかりつけの小児科で相談してみてください。
心配な病気・・・ 幽門狭窄症、胃食道逆流症
●発熱や下痢はあるか?激しいおう吐か?
生後3〜4か月くらいになると、おう吐は減っていきます。しかし、この月齢になってもおう吐が激しかったり、発熱や下痢など他の症状を伴う場合は、病的と考えられます。一度小児科を受診したほうがよいでしょう。
心配な病気・・・かぜ症候群、急性胃腸炎、ノロウイルス胃腸炎、ロタウイルス胃腸炎
●腹痛はないか?
おなかにさわったときに大泣きしたり、機嫌が悪くて泣いてばかりいる場合は、腹痛をおこしている可能性があります。おう吐と腹痛を伴う場合は、緊急を要する病気のこともあるので、至急受診した方がよいでしょう。
心配な病気・・・腸重積症、そけいヘルニア(かんとん)、急性虫垂炎、便秘
●意識ははっきりしているか?
吐いたときに意識がもうろうとしていたり、頭を打ったあとのおう吐は、脳に異常がおきている場合があるので、至急受診してください。
心配な病気・・・打撲などによる脳の損傷 髄膜炎 脳炎・脳症