赤ちゃんの下痢 〜ケア編〜

下痢をおこしている赤ちゃんには、どんなことに注意して、どんなケアしてあげればいいのでしょうか。赤ちゃんの下痢のケアについて、鈴木先生に伺いました。

■水分補給がまず大切

赤ちゃんの下痢のケアで大切なことは、「下痢で出てしまうから」といってあきらめてしまわずに、こまめな水分補給を心掛けることです。湯冷まし、麦茶、乳児用イオン飲料を少しずつ与えましょう。柑橘系のジュースや乳酸飲料は下痢が悪化するので避けてください。母乳はそのまま、ミルクは少し薄めても良いしそのままでも構いませんので、こまめに飲ませてあげてください。下痢をしているときに食欲がなければ、離乳食や食事は無理に与えなくてもかまいません。赤ちゃんは、健康な状態でも大人よりも水分が必要なので、下痢やおう吐が続くと、水分を失って脱水症になってしまいます。水分補給には気をつけてください。

■受診に役立つこと

受診のときは、おむつごとウンチを持参しましょう。ウンチをみるだけで原因を推定することができる場合がありますし、必要なときには検査に出すこともできます。それに下痢やおう吐の回数、症状(水分、色、におい)をメモして持参するとよいでしょう。ほかの家族にも同様の症状があり、疑わしい食べものがある時は、それもきちんと伝えましょう。

■赤ちゃんの下痢でいちばん怖いのは脱水症

赤ちゃんのからだは、70〜80%が水分です。ですから、下痢やおう吐で水分が失われると、血液の量も少なくなり、栄養や酸素を体内の組織に運んだり、老廃物を捨てることができなくなります。これを脱水症といいます。脱水症をおこすと、機嫌が悪く、泣いてばかりいるようになってしまいます。軽症ならおしっこは出ますが、脱水が進行すると、「泣いても涙が出ない」「唇がかわいてくる」「おしっこの量が減る」などの症状が現れます。意識がもうろうとして、名前を呼んでも反応しなくなったり、大泉門が陥没し、目がおちくぼみ、唇や口の中がカラカラになってくると、命にもかかわってくるので要注意です。

★脱水症の危険度チェック

※下へいくほど重症になります!!

  • □皮膚にはりがなくなる
  • □手足が冷たい
  • □顔色が悪く、ぐったりしている
  • □おしっこや涙が出ない
  • □目が落ち窪む
  • □意識がない、名前を呼んでも反応がない

★上記の症状があれば、大至急病院を受診しましょう。
★病院では、点滴などで水分・イオンを補給し、脱水を改善するケアを行います。場合によっては入院も必要になります。