赤ちゃんの「気管支炎・細気管支炎・肺炎」

(2)細気管支炎

≪症状≫

気管支よりさらに奥の、肺に近い細気管支が炎症をおこして狭くなり、呼吸困難になる病気です。この病気の主な原因はRSウイルスですが、このウイルスは1歳以上の子どもではかぜ症状で治まることが多いのにくらべ、生後6か月以下の乳児では細気管支炎をおこします。
はじめは鼻水や軽いせきが1〜2日出ていたのが、夜中に突然「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」と呼吸するたびに音がするようになり、「ウーンウーン」とうなったり、呼吸のたびに小鼻をピクピクさせたり、ろっ骨の下がへこんだりする症状がみられます。これらは強い呼吸困難を表しているので、夜中や休日でも大至急病院を受診してください。また、治った後もしばらくの間は、かぜをひくたびに気管支が過敏に反応して、せきがひどくなる傾向が残ります。

≪治療≫

病院で「細気管支炎」と診断されたら、入院して治療が行われます。低酸素になりがちなので、必要なら酸素吸入が行われます。また、気管支拡張剤や去たん剤、生理食塩水などの吸入や服薬、脱水におちいっていれば、点滴も行われるでしょう。入院してこうした治療を行なうと、1週間くらいで改善します。

(3)肺 炎

≪症状≫

肺は、空気中から吸い込んだ酸素と二酸化炭素を交換するための器官ですが、肺に炎症がおこると、ガス交換を行なう肺胞がつぶれたり、水びたしになったりして、最悪の場合は窒息にいたる恐ろしい病気です。通常、いきなり肺炎がおこることは少なく、かぜのウイルスやインフルエンザ、はしかなどに合併しておこります。病原体は、ウイルスが多いですが、細菌(肺炎球菌・黄色ブドウ球菌・インフルエンザ菌など)やマイコプラズマ(赤ちゃんではほとんどみられません。)もあります。
肺炎の主な症状は、かぜにひきつづいて1週間くらい続く高熱や、日増しに悪化する激しいせきや鼻水です。たんのからんだせきで見るからに苦しそうにしたり、夜寝られなかったり、吐いたりすることがあります。さらに呼吸困難におちいると、小鼻をピクピクさせたり、胸がパコパコしたり、唇が白っぽくなったりします。もしこのような症状がみられたら、夜中や休日でも大至急病院を受診してください。かぜだと思っても、高熱が5日以上続いたり、せきが激しくてねむれない、せきこんで吐くことをくり返す場合は、肺炎の疑いがあります。肺炎は急に症状が悪化することがあるので、赤ちゃんの症状がひどくなってきたら、早めの受診をおすすめします。

≪治療≫

レントゲン検査で肺炎と診断されたら、2歳以下の赤ちゃんは原則として入院して治療を受けることになります。入院中は点滴による水分補給や去たん剤やせきを和らげる気管支拡張剤の投与が行われます。またチアノーゼがあれば、酸素吸入も行なわれます。