インフルエンザ対策講座 〜治療編〜

《シンメトレル》

A型インフルエンザウイルスのみに効果のある薬で、感染してから48時間以内に投与します。服用後は、1日〜2日ほどで熱が下がり、他の症状も緩和されます。問題点は、薬を飲み続けていると3日〜4日で耐性ウイルスができてしまい、ほかの人に薬が効かなくなることです。そのため長期間の服用は好ましくないといわれています。(本人の症状が重くなることはありません。)また、興奮して夜眠れないなどの副作用もあるため、現在はあまり用いられていません。

《タミフル》

インフルエンザ感染初期に、ウイルスが血液中に飛び出すのを阻止して症状を軽く済ませます。シンメトレル同様、症状が出てから48時間以内に服用します。A型にもB型にも新型インフルエンザにも効果があるといわれています。服用すると1日〜2日で熱が下がり、症状も軽くなります。

《その他の治療薬》

インフルエンザの症状を抑えるために、さまざまな薬が用いられます。
症状 処方される薬
せき・たん 鎮咳・去たん剤
鼻水・鼻づまり 抗ヒスタミン剤
熱・頭痛 解熱剤
(インフルエンザでは「アセトアミノフェン」のみが、安全に使用できる薬剤といわれています)
気管支炎・肺炎・中耳炎などの合併症 抗生剤
(抗生剤は、インフルエンザウイルス自体には無効です。)

■インフルエンザ脳症

インフルエンザウィルスの感染が引きがねになって、高熱、けいれんから、あっという間に昏睡まで進んでしまう恐ろしい合併症です。1〜2歳が発症のピークで、もっとも発症率が高く、高熱に加え、止まらないけいれん、意味不明の言動(見えないものが見えたり、聞こえたりする)、意識障害(名前を呼んでもこたえない)などの症状がみられます。原因ははっきりわかっておらず、予防・治療方法も確立していませんが、救命率は年々高まっています。病気自体は極めてまれなものですが、インフルエンザにかかったら、高熱・止まらないけいれん・意味不明の言動・意識障害などの症状がないか、気をつけておきましょう。万が一脳症が疑われる場合は、夜間でも大至急 病院に行きましょう。